検索窓
今日:7 hit、昨日:2 hit、合計:303,655 hit

32.(太輔side) ページ32

一つ一つの出会いが、俺を強くする

宏光を守っていく自信になる





玉は、俺の言葉に嬉しそうに笑うと





「いいよ。」





そう一言答えて、また宏光に視線を落とした





「ミツ…良かったね…」





宏光の髪を撫でる手も、優しい声も、微笑みも…全てが…まるで聖母マリアのような…陽だまりのオーラを放っていた





「玉…」

「ミツの事、よろしくね。」

「うん。大切にする。」





暖かい空気に包まれて、一瞬静寂が戻った時





「ん…」





宏光が静かに目を覚ました





「目覚めた…?」

「ぁ…ごめん。俺寝てた…。」

「気持ちよさそうに眠ってたね。」

「うん。なんか…良い夢見てた。」





二人の微笑ましい会話に、しばらく二人きりにしてあげようと、そっと部屋を出た

二人分の飲み物を用意して寝室に戻ると、玉が宏光に何か耳打ちしてた

その言葉を聞いた途端、宏光の目に涙が溢れて…





一瞬驚いたけど、宏光があまりにも幸せそうに笑うから…

気付かない振りして話しかけた





「お茶入れてきた。…って言っても、宏光んちのだけど(笑)」

「ありがと、太輔。」

「ううん。宏光飲めそう?」

「うん。」





まだ少しだるそうな体を抱き起して、グラスを渡してやる

両手で受け取った宏光はそのままコクコクと飲んでいた





「んふふ。可愛い。」





子供みたいな仕草を見せる宏光は、つい頭を撫でたくなる





玉がずっと撫でてた気持ち分かるな…





「…ん…」





宏光も満更でもなさそうだし…





「俺が可愛いって言うといつも怒るのに、ガヤには怒らないんだ。」

「だって、裕太年下じゃん。」

「え?ガヤも年下じゃないの?」

「そうだけど…太輔は別なの!」

「そうだよね、ミツの大好きな人だもんね。」

「うるさいっ!///」

「はいはい。俺はお邪魔虫ですね。」





やっぱり可愛い2人のやり取り

玉は残りのお茶をゴクゴク飲み干すと、すくっと立ち上がった





「俺、そろそろ帰るね。」

「え?まさか、玉怒ったの?」

「んふふ。怒ってないよ。でもミツが早く二人っきりになりたいみたいだからさ。」

「裕太っ!///」

「二人でイチャコラ楽しんでくださーい♪」

「…///」

「もうお前帰れっ!///」

「だから、帰るって言ってんじゃん。じゃあね、ガヤ。…あんまりミツに無理させないようにね!」





最後の一言は、俺の耳元で…

ははは…このエロガキが…





.

33.(宏光side)→←31.(太輔side)



目次へ作品を作る
他の作品を探す

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
816人がお気に入り
設定タグ:Kis-My-Ft2
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:MISA | 作成日時:2016年6月29日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。