【すとぷり】その涙を僕の肩に落としてよ

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なんでこんなにこの人は笑顔なんだろう

お母さんがいなくなって、寂しいとか思わないんだ



思わないか


毎日、喧嘩してたもんね


こんなに笑顔なの初めて見たかもしれない





『本当にごめん。』

今日で一生分ごめんを言った気がする

る「はは…おとうさん見てくるね」

酔っているお父さんの相手をしてくれる苺谷くん

お父さんが無理やり苺谷くんを招き入れてお夕飯を食べた

私は食器を洗ってお茶を持っていく


『完全に酔ってるじゃん…もう寝なよ』

こうなると呆れてしまう

苺谷くんがお父さんをベットに連れて行ってくれた

る「もう寝たよ。」

『そっか…ありがとう』

る「優しい人だね」

『え、そう？いつも怒鳴ってたから…』

る「あ、そっか」

苺谷くんはちょっと申し訳なさそうにごめんと呟いた

『…でも、もしかしたらあれが本当のお父さんなのかもしれないね』

そう言って私はテレビをつける


《今年1番の台風が＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿》

ニュースに流れてくる情報

る「台風…修学旅行来週なのに大丈夫かな？」

『どうだろう…中止とかになっちゃうのかな？』

る「それは嫌だなぁ…あ、そうだ。明日明後日休みだからどっちかの日に遊ぼうよ」

『そうだね。そうしよ』

る「映画、ころちゃんに聞いとくね。帰ったら連絡していい？」

『うん。大丈夫。』

る「…伊藤さんからも連絡していいんだからね」

『…じゃあ、何かあったら苺谷くんに報告する』

る「ふふ…うん。ありがとう」

じゃあ僕はもう帰るね

そう言って帰った

1人、ソファーで寝っ転がって目を瞑る

色んなことがあった

お母さんは今何しているんだろう

1人でどこかに住んでるのかな

最後に一回でいいから、ちゃんとお別れしたい

言いたいこと、たくさんあるんだ

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