【すとぷり】その涙を僕の肩に落としてよ

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「学級委員〜。これ頼む」

『あ、はい。』


“学級委員”


結局雑用係なんだよね


みんなして私に頼み事してきて



この量のプリントは、学年の分あるんだな


まあ部活には所属してないから

私が1番暇って先生も思ってるか


実際暇じゃない


学校の花壇のお手入れをしなきゃだし


合唱会の伴奏だって練習しなきゃいけない

それに、勉強だって


放課後はやる事がたくさんあるんだ


渋々プリントをまとめる作業をする

1時間で終わったらいいんだけど


絶対に終わらない


『つかれた』

放課後の教室


誰もいないから油断して呟いてしまった




そうだ


村松さん


最近彼氏に振られたって泣いてた

メールいれなきゃ


後、藤塚さんにトイレ掃除代わりにやってって言われた。


これが終わったらやらなきゃ


はぁ


私がやりたいのはこんな事じゃないのに


学級委員じゃなくて環境整備委員が良かったし

本当は1人で静かに過ごしていたい

休み時間はトイレじゃなくて勉強したい

合唱会も伴奏じゃなくて思いっきり歌いたい




全部全部

やりたい事とやる事は反対なんだ



全てが嫌になった


このプリントをベランダにぶちまけられたらどれだけ幸せなんだろう



くだらないこと考えてる




なぜか悲しくなって


私は涙を流してしまっていた

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