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『ただいま』

「おかえり。楽しかった?」

『うん。すごく楽しかった。』

最近、叔母さんがよく話しかけてくれる

私もアメリカに行かされるのがかわいそうとか思ってるのかな



「…ごめんなさいね。彼方が冷たくて。反抗期だから許してあげて」

彼方って言うのは、叔母さんの子供。私の従兄弟だね


『分かってるよ。どうしたの、そんな事言うなんて』



「…Aが、どんどんお姉ちゃんに似てきてね、お姉ちゃん、私に言ったの。この子は幸せに生きてほしいって。Aは今まで辛い思いしてきてる。本当に幸せだったのかな。アメリカに連れて行っていいのかなって」

『叔母さん』


私、幸せだよ

そう言うと、叔母さんは涙を流した

「ごめんね、ごめんね」

『気にしないで。逆にアメリカに行けるってちょっとしたチャンスだと思ってる。』

他の国と触れ合う、大事な機会

一昨日外国人と話して国を超えた交流ってすごいなって改めて思ったんだ


ピンポン

と、インターホンが鳴る


誰だ?と思って覗いたらさっき別れたばかりのろんがいた。


『えっどうしたの?』

ドアを開ける

こ「えっと、飛行機の便とか教えてくれない?」
『え?』

こ「直前まで一緒にいたいんだけど」

そう言うろんの顔は少し赤くて

『うん。紙に書くね』

そう言って玄関に置いてあるメモに時間とかを書く




「えっと…」

叔母さんがさっきから焦った顔をしている


私がどう言おうか悩んでいたら、ろんが先に自己紹介をした

こ「あ、えっと、苺谷ろんと言います。…Aの彼氏です」

「か、か、彼氏!?」

当然の結果

めちゃくちゃびっくりしてる

『はは…』

「アメリカに行ったら連絡できなくなるじゃない。携帯買ってあげるわ」

『えっ!?』
こ「そう言えば持ってないよな」



すごいすごい

たくさんお話出来ちゃうんだ

『それなら、寂しくないね!』

こ「そうだな」

ろんが、頭を撫でてくるから、結構ドキドキしてしまった

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作者名:しろ | 作成日時:2018年8月29日 22時

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