第14話 ページ16
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「あはは、まぁ確かに!」
ㅤ花音の笑顔であぁそうかと納得する。花音にとって、こんな話大したことないのだと。きっと「どうでもいい出来事」として記憶の片すみから排除される位には。
ㅤそれでも面倒くさいことに、言われた方は一生覚えている。たまに思い出して、痛くなって、また忘れて、また思い出して。
ㅤそれの繰り返し。
「でも、Aちゃんが優しい友達だってことは、ちゃんとわかるよ!」
ㅤ笑顔で言う花音に、舞が呆れたような目を向ける。
「いやいや、優しいのは花音でしょ」
「ううん、Aちゃんだよ」
ㅤ舞が口には出さないけれど、表情が「どうして?」と聞いている。私も内心不思議でいっぱいだ。
「どうして?花音の方が優しいじゃん」
ㅤ花音はどこか遠くを見ながら、優しく首を振った。花音の瞳には、私には見られないなにかが広がっているのかもしれない。
ㅤそしてそのなにかを私に見せてくれないくらいの、距離がある。
「だってAちゃんは──」
ㅤそこまで言って、花音は目を三日月にして笑い声を上げた。今まで聞いたことがないくらい、哀しい笑い声だった。
「なーんちゃって」
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シロ - 途中の話が自分の経験したことが書いてあったのでビックリしました!? とてもいい小説でした!!更新頑張ってください!!!! (2020年7月14日 21時) (レス) id: 7448d97b1b (このIDを非表示/違反報告)
東條渚**(プロフ) - アポロさん» 本当の小説みたいですか…凄く嬉しいです!続きが気になる終わりかたとストーリー展開を心掛けているので、そう仰って頂けると安生します!更新頑張りますね♪ (2019年2月6日 18時) (レス) id: e9bdd05770 (このIDを非表示/違反報告)
アポロ - なんか本当の小説みたい...。 語彙力をどうか分けて下さい...。 とても続きが気になります...!更新頑張って下さいね♪ (2019年2月6日 18時) (レス) id: 89f365dd47 (このIDを非表示/違反報告)
東條渚**(プロフ) - 塩架さん» そんなそんな……私も、ラストに繋げられるように切ない描写を考えているので、そう仰って頂けると凄く嬉しいです!更新頑張ります! (2019年2月5日 19時) (レス) id: e9bdd05770 (このIDを非表示/違反報告)
塩架 - リアルと言うか見るたびに少し心が痛くなるぐらい文章が良くて尊敬します…(私の語彙力無)無理しない程度で更新頑張って下さい! (2019年2月5日 18時) (レス) id: dfbaedbf2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:東條渚** x他1人 | 作者ホームページ:
作成日時:2019年2月3日 20時