【ダイヤのA】俺が守るから

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Aside





『ふぁ…眠い…』





急に睡魔が私を襲う。
風邪引いてるし、寝た方が良いよね。

布団を掛け、目を綴じた。





ガチャッ





？｢此処かしら？｣

『!!?』





つい最近聞いた事のある声。
でも、何故野球部の寮に…！？





『秀島…さん』

秀島｢ごきげんよう♪｣

『何故貴方が此処に…！？』





そんなのどうでもいいでしょ、と言いながら、
部屋の鍵を掛ける秀島さん。

しまった……逃げられない。





秀島｢別に殺したりなんかしないわよ？
少し、話をしに来ただけっ｣





舌を出しながらウインクをすると、
近くにある椅子に座った。

と言うか、話って何…？





秀島｢…ここで質問〜っ！｣

『質問…？』

秀島｢何であなたのお母さんはお家から出ていっちゃったのでしょーか！｣

『…っ！』





ウインクをしながら、私の方を見る秀島さん。
そんな事をわざわざ言いに来た訳…？

と言うか……そんな質問の答え、知らない。





『…解らない』

秀島｢えーっ！那奈ビックリしちゃった〜ぁ☆｣

『…なら、貴方は知ってるの？
その…質問の答えを』





当たり前じゃん、と言い、
横腹に手を当て、私の目の前に座った。





秀島｢今から言う事をよーく聞くことね。



_______________________......｣





私は、秀島さんが語った事に、とても驚いた。
…言葉に出来ないほど、驚いた。





秀島｢っんじゃ、私はぁ、そろそろー
お邪魔しましたしなくちゃね〜☆｣

『まって秀島さん!!!』





まだ、聞きたい事があるのに。
秀島さんは、高笑いしながら行ってしまった。



また、部屋が静かになった。





『…嘘、だ』





秀島さんの冗談だといいな、何て、
思いたいけれど。

きっと…今のは、本当の話だ。





『はは…っ、やっぱり、自分が全部悪いんだ』





泣くのを堪え、怒りも堪え、

唯々、必死に唇を噛んだ。

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