24 ページ25
東条side
東条｢またずぶ濡れだね、Aさん｣
初めて出逢った時と同じだなぁ、と、
その時の事を思い出す。
Aさんは、俺が渡したタオルで、
濡れた頭を拭いている。
大丈夫かな。風邪、引かないかな。
『……東条くん』
東条｢ん？｣
『私の事、"A"って呼ばないの？』
東条｢!!!?｣
さっきはたまたま(?)、
呼び捨てしてしまったけど……。
面と向かって言うのは恥ずかしいし……っ！
(↑先程は面と向かって言ってました。)
東条｢Aさんは、呼び捨てでもいい…の？｣
『東条くんになら、何て呼ばれてもいい』
そう言って微笑むAさん。
東条｢あ！やっと笑ってくれた、A｣
『……』
東条｢……」
『……今…呼び、捨て…』
頬を真っ赤にして照れるAさんは、
手で少しだけ顔を隠す。
東条｢Aさん、顔真っ赤！｣
『東条くんだって……！』
東条｢えっ、嘘!!!!!?｣
『えへへ……』
可愛い声で笑うと、
俺の頭をタオルで拭き始めるA。
東条｢…優しすぎ、A｣
『そん事…ないよ』
東条｢ううん、優しい！｣
俺がそう言うと、Aは俺を、
抱き締めてくれた。
Aさんの匂いが……って俺の変態!!!!!!
『……ねぇ、東条くん』
東条｢…ん？｣
『…さっき、外に居たとき、
私の事、"好き"って言った…？』
……えっ、き、きききき聞こえてた!!!!!?
『あれってさ、本当？』
東条｢ほっ、本当に決まってる！｣
Aの額に手を当て、前髪を上げる。
Aは、『ひゃ…』と可愛らしい声を出す。
東条｢…その事はあんま気にしないで…｣
『好き』
東条｢え｣
『私も、東条くんの事、助けてくれたときから好きだよ。
"Like"じゃなくて、"Love"の方で…だ、よ』
段々、声が小さくなるAさんの、
声も、
顔も、
全部、
愛おしい。
東条｢ご、ごめん……キス、してもいい…？｣
『あははっ、勿論』
目を瞑るAの唇に、
そっ…と、接吻した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 40人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ベルトルト///マルコ(プロフ) - ぴょんぴょんさん» 本当ですか!!!?Σ(・д・´)ﾉﾉ更新頑張りますね！！ありがとうございます！ (2015年11月3日 20時) (
レス) id: 0ce8b2b7c5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょんぴょん(プロフ) - すごく面白いです！楽しみにしてます！更新頑張ってください！！ (2015年11月2日 16時) (レス) id: 3189a2d7ba (このIDを非表示/違反報告)
ベルトルト///マルコ(プロフ) - 小湊兄弟Loveさん» ありがとうございます！(*≧∀≦*)更新遅めですが、早く更新出来るように頑張りますね!!! (2015年10月4日 16時) (レス) id: 0ce8b2b7c5 (このIDを非表示/違反報告)
小湊兄弟Love - いつも楽しみにしてます!!更新頑張って下さい！！ (2015年10月4日 0時) (レス) id: 14fcfef0a1 (このIDを非表示/違反報告)
ベルトルト///マルコ(プロフ) - 花江っち春っち(*´∀`*)さん» ありがとううううううう!!!!!更新遅くてごめーーーーーーんっ!!!m(__)m (2015年9月26日 11時) (レス) id: 0ce8b2b7c5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ベルトルト///マルコ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/coke1128/
作成日時：2015年4月3日 17時
