【ダイヤのA】俺が守るから

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Aside




〜朝〜





『……ん…』





もう朝。……結構寝れた。こんな日は久し振り。
何時も、寝なかった。いや、寝れなかった。



……そろそろ起こした方が良いのかな？





『…東条くん、金丸くん、起きて……』





ツンツン、と突くと、欠伸をしながらのそっと起きる二人。仕草が似てて、見てて面白い……。





『あ、あの、おはよ』

東条｢おはよ！んぁ〜…眠い……｣

金丸｢よく寝れたか？｣

東条｢うん、寝れた！｣

金丸｢いや、お前じゃねーよ｣

『あははっ』





あ……しまった、笑っちゃった。

また、皆みたいに気持ち悪がられる……っ。





東条｢だ、大丈夫?!顔色悪いけど！｣

金丸｢今日は学校休むか？｣

『……え、な、何で』





二人は首を傾げて私を見る。

……え、気持ち悪いって思わないの……？





『……え、気持ち悪いって思わないの……？』





しまった。声に出てた。





東条｢…思うわけ、ないじゃん｣

金丸｢そうだぜ、そんな事言うやつが気持ち悪ィ｣

『……っ!!!』





二人は、本当にいい人だな。

……私の事、そうやって思ってくれるなんて。





『…休まない。絶対、学校行く！』

東条｢……Aさんが言うなら。｣

金丸｢……だな。｣





若干、心配そうな顔をしている二人。
そんな顔で私の頭を撫でてくれる。



……温かい、手。





東条｢あ、そろそろ行く？｣

金丸｢…だな、んじゃ、制服に着替えるか｣

『……うんっ！』





そう言うと、二人はシャツを脱ぎ始めた。


……って、二人とも?!?!





『ままま待って！こ、此処で!!!?』

東条｢……あっ！｣

金丸｢わ、悪ィ！｣





あ、危ない危ない……二人の下着姿を見る所だった……っ！

わ、私は何処で着替えれば？





東条｢あ、あっち向いてるから、そのうちに着替えて！｣

『分かった！ごっごめんなさい！』





……朝から煩いの、久し振りだな。





昔は、お父さんとお母さんの耳障りな喧嘩が聞こえたけど、今は違う。





……優しくて、暖かい人の声が、聞こえる。





『……今日は、学校が楽しみかも』





二人に聞こえないくらい小さな声で、呟いた。

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