貴方専用の攻略マニュアル ページ10
.
さて、想いも自覚した。
あとは、どうやってお近づきになるか。
いや、親しい仲ではあると思うが、ここで言いたいのは、どうしたら仲の良い後輩から、気になる異性にまで持っていけるか、という事だ。
「そやなあ、まずは情報収集から始めれば？」
不本意だが、ここはこういった事に手馴れてる人物に助言を貰うが吉。
ご存知、泣かせた女の数はいざ知らず。彼女は48人いると噂のクズ(鬱)。
デマとは言い切れないのがまた憎い。
「情報収集…？」
「そ。女ってのは、大抵プレゼントをあげればイチコロや。それに、とんちみたいな奴がやる事で、効果は2倍。普段はそういうイメージ無いのに…私にプレゼントくれた…！もしかして、私に気がある…？！とまあ、こんな感じになるわけよ」
「……それはさすがにチョロ過ぎやろ」
悪かったなそういうイメージが無くて。
大先生の例え話は少々盛られてるとは思うが、女性がプレゼントに弱いというのは事実だと思うし、突きどころではある。
しかし、それは一般的な女性に関して、だ。
「…それ、Aさんにも通じんのか？」
「…まあ、そこよね。Aさんって、一風変わっとるというか…あ、もちろん良い意味でな？加えて鈍感やし…果たして、このさり気ないアプローチに気付くかって所ではあるなあ…」
「だよなあ…」
そう、彼女は変わっている。
変わっている…と言うのも、所謂世間一般的な女性とは趣味嗜好がまるっきり違っているのだ。
昨今の若者の暇の潰し方といえば、スマホを弄るかカフェで茶をしばくか。カラオケに行ったり、ゲーセンに行くでもいい。そんなものだろう。
だが、彼女はそういった世俗的なものには一切の興味関心を持たず、大抵読書かグルさんと話している。
その内容も、グルさんと幼馴染と言えば、お察しだろう。
スマホも所持しているが、どうやらメッセージのやり取りくらいにしか利用していないらしい。
あ、そういえば連絡先知らんな…。
一切の関心を持たないと言ったが、ある意味、無知とも言える。
彼女は高嶺の花であるが故に、周りの腰が引けて、友達と一緒に遊びに行ったり、なんてのをした事がないのだ。
.
続く
お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←-2
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 108人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
K(プロフ) - ヒナっちさん» ありがとうございます！私生活が落ち着いたらまた更新再開致しますので、少々お待ち頂ければ嬉しいです(´∀`) (2018年7月3日 13時) (
レス) id: 838f9d2c1e (このIDを非表示/違反報告)
ヒナっち(プロフ) - これ好きです！応援してます(^▽^)/ (2018年7月2日 23時) (レス) id: 58a1bf1274 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：K | 作成日時：2018年6月12日 23時
