31話 ページ30
砂「Aがっ？！」
砂原君は、酷く驚いたようで、目を丸くした。
A「任務で行った先の街でたまたま、彼らに出会って、活動してるわけ。でも今は、色々あって、雲隠れ中よ。」
チラッと、シュンサクライ氏に目を向けると、少しさってしてくれたようだった。
砂「じゃあ、俺と立花の事も聞いたのか？」
A「ええ、あらかたね。」
砂「そう、か。」
複雑な表情を浮かべ、再び、海に視線を向けた。私も、グラスを手に取り、月の光にすかしながら、海を見る。
A「あなたが何故、立花さんに惚れたのか、分かるわ。彼女なら、そのままの砂原と接してくれるんじゃないかしら？」
私の顔を、金色の光が照らす。
砂「でも、あんな別れ方をしたんだぜ。」
シュワシュワと炭酸がのぼってゆく。
A「大丈夫よ。立花さんは、どんな砂原くんでも受け入れてくれるわよ、で、自分の意見をはっきり言ってくれる。」
A「だから、聞いてみたら？勿論、あなたの人生だもの。最後は、自分で決めなくちゃならない。けど、誰かの思いに寄り添うことも大事だと思うの。
好きなようにしてみたら？」
砂原君のグラスも持ち上げ、彼に差し出す。
A「自分が後悔しないように、したいようにすればいい。その変わり、その責任は、全て自分でとることになるけれど。
それが、人生だもの。誰かに、道を描かれるより、絶対良いわよ。」
砂原君がグラスを受け取る。
砂「そう、だな。」
A「後悔しないように、全力を尽くすの。今、出来ること、今、自分がしたいこと、 自分を信じて。」
A「砂原君なら、大丈夫でしょ？だって、立ち上がったじゃない。それで、立派な会社を作って、自分に出来ることやってる。
それでいいのよ、自分が信じる道を進めばいい。私が、特務課のエージェントをやっているように、砂原君がマスクルージュに加盟したって、誰も止められはしないわ。立花さんも、きっとあなたの道を尊重してくれる。」
少しだけど、決心したような顔になった。
A「大丈夫よ、絶対。」
砂「そうだな。」
A「大丈夫よ、絶対に。」
にぃって、笑いかける。
砂「ありがとう、A。」
A「どういたしまして。」
「「？！」」
さっきまで、話していた、安吾さんとシュンサクライ氏がいきなりこっちを振り向いた。
シュ「これはこれは。」
シュンサクライ氏が笑い、その手元にはタブレット端末。
シュ「なかなかだな。」
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桃桜月(プロフ) - 沢山のコメント、ありがとうございます。現実バタバタでなかなか進まないですけど、これからも、よろしくお願いします。 (2022年7月9日 21時) (
レス) @page42 id: 8c24d7f3c9 (このIDを非表示/違反報告)
椿姫 - すごい…！読んでてわくわくします。文ストもKZも大好きなので、嬉しいです。もう六週はしました!更新、頑張ってください！楽しみにしていますね。 (2022年6月29日 18時) (レス) id: 910387af12 (このIDを非表示/違反報告)
ミミィ - 面白かったです。頑張ってください。 (2022年5月28日 19時) (レス) @page29 id: bfe81bac03 (このIDを非表示/違反報告)
シーエル目つぶし(プロフ) - めちゃめちゃ好きです！！！！無理しない程度に更新頑張ってください！！！！ (2022年1月14日 22時) (レス) @page7 id: b91e4bc22a (このIDを非表示/違反報告)
氷翠(プロフ) - 続編おめでとうございます!!これからも頑張ってください。楽しみに待ってます！ (2021年12月10日 21時) (レス) @page3 id: c0d88fed6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桃桜月 | 作成日時：2021年12月9日 21時
