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29話 ページ28

安吾さんの部下の車に乗り込み、帰りは、大人数が乗れる車で来るように、頼ませた。

安「まさか、貴方が言ってた彼ら、ですか?」

A「ええ、そうよ。今夜、ヨコハマの港ら辺に来るみたい。何も無ければ、いいのだけれど。」

安吾さんには、言わなかった。船に乗り込んでくるって。言ったから、私がエンペラー号に乗り込むことを心配して止めようとするはずだから。
マスクルージュのシュンサクライ氏には、1度会いたかったから、今回の機会を逃すのは、惜しい。

安「そうですね、ヨコハマは、物騒ですから。」

1時間もせずに、ヨコハマの港につき、部下と別れ、安吾さんと2人、エンペラー号に乗り込んだ。安吾さんが差し出してきた腕にサッと滑り込み、手を添える。
まあまあ、身長がある安吾さんだけど、今日はヒールが少し高めのおかげでちょうどいい。

エンペラー号は、眩しいライトで照らされ、ヨコハマの真っ黒な夜にういて見えた。

バトラーに案内され、大きな会場に通された。中は、大音量の音楽と、料理と、人、人、人。
バトラーには、飲み物だけ頼んで、下がらせた。そして直ぐに2人で会場の、デッキに避難。デッキは、広く、華やかに飾られていた。

安「ふぅ、やっぱりこういう場は、苦手です。」

もらった飲み物、安吾さんは、ワインに口をつけ、窮屈そうに自分の格好を見下ろした。

A「またまた、いつもスーツじゃない、安吾さんは。慣れてるじゃないの?」

安「まさか、そんな風に見えますか?」

、、、、見えない。

A「にしても、すごいわね、なかなかの顔ぶれ。」

安「そうですねぇ。業界の有名人ばかりです。」

私ももらった炭酸に口をつけた。つよっ。

A「暫く、ここで時間を潰しましょう。そこまで、寒くもないしね。」

安「そうですね、懸命な判断です。」

それから、30分くらい。何も考えず、デッキの柵によっかかって、夜景をのんびり眺めていた。安吾さんは、隣でコックリコックリ。

バ「坂口様。シュンサクライ様がお待ちです。」

安吾さんもうっすらと目を開け、眼鏡を外し、目をこすった。

A「分かったわ、案内して。」

バトラーは、安吾さんが覚醒したのを確認し、優雅に歩き出した。さっきのパーティー会場をとおりすぎ、エレベーターで最上階まで上がる。

安「ペントハウスですね。」

バトラーが扉開くと、中は豪華な内装がひろがっていた。案内は、ボディガードに変わり、私たちは、1番奥の部屋に通された。

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桃桜月(プロフ) - 沢山のコメント、ありがとうございます。現実バタバタでなかなか進まないですけど、これからも、よろしくお願いします。 (2022年7月9日 21時) (レス) @page42 id: 8c24d7f3c9 (このIDを非表示/違反報告)
椿姫 - すごい…!読んでてわくわくします。文ストもKZも大好きなので、嬉しいです。もう六週はしました!更新、頑張ってください!楽しみにしていますね。 (2022年6月29日 18時) (レス) id: 910387af12 (このIDを非表示/違反報告)
ミミィ - 面白かったです。頑張ってください。 (2022年5月28日 19時) (レス) @page29 id: bfe81bac03 (このIDを非表示/違反報告)
シーエル目つぶし(プロフ) - めちゃめちゃ好きです!!!!無理しない程度に更新頑張ってください!!!! (2022年1月14日 22時) (レス) @page7 id: b91e4bc22a (このIDを非表示/違反報告)
氷翠(プロフ) - 続編おめでとうございます!!これからも頑張ってください。楽しみに待ってます! (2021年12月10日 21時) (レス) @page3 id: c0d88fed6a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桃桜月 | 作成日時:2021年12月9日 21時

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