3話 ページ3
最初は、反対してた皆も、小塚君や黒木君の話を聞いて、結局、賛成に傾いた。
黒「よし、じゃあ、砂原にもあいつの気持ちを聞いてみる、でどう?」
立「賛成、砂原にコンタクトしてみようよ。」
小塚君も翼も賛成して、でも、上杉君だけは鋭い光を向けた目を、一瞬、私に向けたんだ。翼の肩を持ってるの、バレたかな??
若「じゃあ、それでいーよ。もうすぐ11時だ。次の集合までにその事を考えておくように。これで、解散。アーヤを送っていこうぜ。」
正門に行くと、そこはもうシャッターが閉まっていて、皆で裏口から出ることになった。
若「にしても、砂原のやつ、羨ましいな。」
まあ、確かに。
若「俺なんて、まだ一度も新聞に乗ったことないんだぜ。あんな、大きな写真入りで乗れてさあ。」
あ、そっち。
上「だからさあ、犯罪者になればすぐにのれるって。俺が新聞社に、お前の一番の悪人面を提供してやるからさ。」
若武はムクれ、私たちをクスクスと笑った。その時、ちょうど私が歩いていた脇道から、物凄い勢いで誰かが飛び出してきたんだ。
横から、ドカッとぶつかられて、私は吹っ飛び、若武に衝突。若武は、咄嗟に私を腕の中で受け止め、肩から地面に突っ込んだ。
私は目を上げ、飛び出してきた人がそこにたってるのを見た。顔は、見えなかったけど、スキンヘッドで背が高い男の人だった。
その後ろには、2人他にもいて、3人揃って大慌てでかけて行った。
翼「きっさま!!」
血相を変えて、翼は秀明バックを放り出し、後を追いかけていく。
若「アーヤ、いい加減、俺の上から降りろ。」
あ、ごめん。
上「大丈夫か?」
上杉君が出してくれた手を私は、握って立ち上がった。
黒「どっか、痛くない?」
立「うん、ありがと。大丈夫みたい。」
かすり傷ひとつなかったけど、黒木君は、それでもまだ心配そうだった。
若武、大丈夫かな?私の下敷きになっちゃったけど。
若「何で、俺だけほおって置かれるんだ!お前たち、俺の怪我の心配はしないのか!?」
上「ふんっ、1人で起きるのが男の宿命。ていうか、小塚、何やってんだ。そんな端にしゃがみこんで。」
小「なにか落ちてるんだ。」
その言葉で皆がはっ!と小塚君の周りに集まった。小塚君が手袋をして拾い上げた赤いそれは、布で出来た仮面だった。両目の周りから、頬にかけて隠れる、半分の仮面。
上「コスプレ、趣味な男か?」
若「いや、これは事件だ!」
若武が、生き生きした笑みを浮かべて言った。
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桃桜月(プロフ) - 沢山のコメント、ありがとうございます。現実バタバタでなかなか進まないですけど、これからも、よろしくお願いします。 (2022年7月9日 21時) (レス) @page42 id: 8c24d7f3c9 (このIDを非表示/違反報告)
椿姫 - すごい…!読んでてわくわくします。文ストもKZも大好きなので、嬉しいです。もう六週はしました!更新、頑張ってください!楽しみにしていますね。 (2022年6月29日 18時) (レス) id: 910387af12 (このIDを非表示/違反報告)
ミミィ - 面白かったです。頑張ってください。 (2022年5月28日 19時) (レス) @page29 id: bfe81bac03 (このIDを非表示/違反報告)
シーエル目つぶし(プロフ) - めちゃめちゃ好きです!!!!無理しない程度に更新頑張ってください!!!! (2022年1月14日 22時) (レス) @page7 id: b91e4bc22a (このIDを非表示/違反報告)
氷翠(プロフ) - 続編おめでとうございます!!これからも頑張ってください。楽しみに待ってます! (2021年12月10日 21時) (レス) @page3 id: c0d88fed6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桃桜月 | 作成日時:2021年12月9日 21時