愛 ページ37
せいらside
私とツバキは一旦部屋に戻ってきたわ。
「ねぇツバキ」
「何でしょうか？」
「私のこと一生離さないで」
「もちろんですよ、せいら様。」
そうやって私を抱きしめるツバキ。
この温もりを手放す訳にはいかないわ。
私にはツバキしかいないもの。
「愛してるわ、ツバキ」
「私もです。せいら様、1つお願いしてもよろしいですか？」
「何かしら」
「二人きりの時くらいは下の名前で呼んで頂きたいです」
「…そうね。真紗也」
「はい、せいら様。」
「ふふ、真紗也、愛してるわ」
「私も、せいら様のことを、お慕いしております」
ツバキの言葉に照れながらも
胸が踊るほど嬉しい気分になった。
「あ、ねぇ真紗也」
「はい、何でしょうか？」
「ヒメノのこと、もう怒らないでほしいの」
「…せいら様」
「ヒメノは私たちのために応援してくれていたわ。私も真紗也も、ヒメノがいなかったらこうして付き合えていないのよ？感謝しなきゃって思わない？」
「…そうですね。かしこまりました。ヒメノさんのことはもう怒らないとお約束いたします。」
「ありがとう、真紗也」
……………
花…ね。
「ツバキお兄ちゃん！花だよ♪」
「花様。」
「おめでとう、お兄ちゃん！せいらお姉ちゃんと幸せになってね？」
「はい、幸せになります、必ず」
「えへへ♪」
お兄ちゃんとお姉ちゃん
付き合えて良かったね♪
「せいら様、ヒメノにございます」
あっ！アズサお姉ちゃんだ！
「お姉ちゃん！入っていいよ♪」
「花様でしたか。では失礼致します」
アズサお姉ちゃんと話せる♪
お兄ちゃんとお姉ちゃんで話すの
とーっても好きなんだ♪
何話そうかなぁ♪
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作者名：さくや＠執事・メイド | 作成日時：2018年9月26日 10時
