告白 ページ31
せいらside
ツバキが想いを打ち明けてくれたわ。
確かに本人から聞きたかったけれど
ヒメノに聞いてから話したかったわ。
…まぁいいわ。
「えぇ、私は…バカです。ただ、せいら様、あなたが好きというだけです」
「……ツバキ……。私、怖かったのよ？…あなたが離れていきそうで…私……」
だめ…やっぱりツバキのことを思うと…
涙が出てくるわ……
「申し訳ございません、せいら様を泣かせるとは…なんと愚かな執事でしょう…」
「本当よ…。あなたって人は…」
私を抱きしめるツバキ。
これよ、私が求めていたのは。
「……ツバキ…愛してるわ」
「…私も…せいら様のことをお慕いしております…」
「私と結婚を前提に付き合ってくれるかしら」
膝をつき、
差し出した私の手をとるツバキ。
「もちろんでございます。せいら様。どれだけこの日を待っていたと…？」
「うふふ、それは私もよ、ツバキ」
あ〜幸せだわ。
こんなにも幸せなのね。
「これでやっと、私のもの、ですね」
「何を言っているの？…あなたが私についた時から、私はあなたのものよ。」
「……ふふ、そうでしたね。キスしてもよろしいですか？」
「もちろん、いいわよ」
目を瞑り、キスを待つ私。
私の唇にツバキの唇が重なる。
ツバキを感じられる。
ずっとこうしたかったのよ。
「ん…。私の傍にずっといてちょうだい」
「かしこまりました。私の、お嬢様」
ったく、ツバキは……。
…まぁいいわ。
やっと繋がったのだから。
ヒメノのことは花が心配しているから
あとで出てくるかしら。
…ツバキ、愛しているわ。
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作者名：さくや＠執事・メイド | 作成日時：2018年9月26日 10時
