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あぁ、憎い ページ17

椿side

花様がお部屋に戻られてから
私は気が気でありませんでした。
なぜお泣きになったのか、
なぜ私ではなくヒメノさんなのか、
なぜ私を嫌がったのか
考えずにはいられませんでした。

「ツバキ兄ちゃん??」

「はい、何でしょう??」

「せいらお姉ちゃん大丈夫かな?」

「大丈夫だと信じましょう」

「う、うん……」

頭の中が花様のことでいっぱいで
まるで自分が自分でなくなるような
そんな気がしました。

花様のお部屋に行こうとしましたが
奥様に止められました。
花は寝てるから、と。

いいのです、お眠り中でも。
せめてお顔を拝見したい。
それだけで、安心するのです。

私はヒメノさんのところへ
行きました。

「ヒメノさん」

「ツバキさん、何でしょうか?」

「花様は大丈夫でしょうか?」

「えぇ落ち着かれました。」

「そうですか。」

あぁ憎い、憎い!

私はヒメノさんから離れ
来客様のサポートを最後までやりきり
少し休憩をしました。
せいら様もとい花様はお眠りになっています。
呼び出しがない限りは使用人室で待機しておかないといけません。

「ツバキさん、さっきは辛かったでしょう」

そう言ってきたのはメイド長のユヅキさん。
……なんですか。

「放っておいてください」

「何があったんですか??せいら様と」

「知りません。」

「そんなことはないでしょう?専属執事として長いのに、なぜ泣いておられるかってことくらい分かるはずでは??」

…………うるさい……

「あなたには関係ないですし、話す気もありません!!!放っておいてください!!」

私は使用人室を退室して
外へ出てきました。

あぁ、イライラしますね
なぜ……私はこんな思いをしなければ
いけないのですか。
教えてください…

……その後、夕食のため
テーブルの準備等をしました。
夕食が終わったら
花様のお部屋を見に行ってみましょうか……

理由1→←同じ思い



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作者名:さくや@執事・メイド | 作成日時:2018年9月26日 10時

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