見たくない笑顔 ページ13
せいらside
朝食が終わった後
私は部屋に戻って食事会が始まるのを待っていたわ。
机の横にある本棚から
読みかけだった本を取り出し
ベッドに横になりながらその本を読んでいた。
3時間後、ツバキが私を呼びに来た。
「せいら様、食事会の準備ができましたのでお越しください」
「わかったわ」
私は本にしおりをはさみ、ベッドを降りて
本棚に戻した。
そしてリビングに向かうと
机の上に食事がたくさん並んでいたの。
「せいら、皆を出迎えるから来なさい」
「はい、お父様」
お父様に呼ばれた私は
玄関前に向かったの。
そして、親戚の方々やお父様の友人の方々が
来られたわ。
「さぁさぁ、入って」
お父様がそう言うと
皆様方は屋敷に入られましたわ。
そしてそれぞれ席に着き、食事を楽しんだわ。
するとお父様が、
「あの子は今何歳なんだ？」
と友人の方に聞いたのよ
友人の方はこう答えられた。
「あ、あの子は３歳なんだ」
３歳……ねぇ。可愛い年頃ね。
「ねぇねぇお姉ちゃん！私と遊ぼう？？」
あらら、私のところに女の子が来たわ。
お父様が話している「あの子」では無いみたいね。
「私となにで遊びたいの？」
「んー、折り紙！」
折り紙………ねぇ。
懐かしいわ。
私がまだ小さい頃、ツバキとよく折り紙をしたものだわ。
「いいよ、あっち行こうか」
「うん！」
私はこの女の子と折り紙をすることにしたわ。
鶴、犬、猫…たくさん折って遊んでいたわ。
ふと、ツバキの方を見てみると
お父様がさきほど話していた「あの子」と
遊んでいるじゃないの。
…………………
「お姉ちゃん？続き教えて！」
……？？
「うわぁーん！！！！！！！！！」
「お姉ちゃん！？！？なに、どうしたの？？！」
わたち、泣いちゃった…
ヒメノお姉ちゃん、助けて…………
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作者名：さくや＠執事・メイド | 作成日時：2018年9月26日 10時
