ありがちなトリップをしてしまった！3

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(威)「ふーん。」

意味深に笑う神威。

(威)「成る程、で？君等は自由にな
　 りたい訳？」

そう言って神威が振り向いた方向に
は…………。

(貴)「あ、み、ミクラちゃん。」

ミクラちゃんと、その他大勢の女の子
達が立っていた。何人かは手足に枷が
ついている。

(ミ)「も、ちろんなりたいです。
　 か、神威、様。」

恐怖でガタガタ震えている。

(貴)「神威！この子達の権利を認め
　 ろ。春雨の団員共と同じく扱
　 え！それが一つ目の条件だ！」

勿論俺も怖い。めっちゃ怖い。だが、
ここで押し切らないと。

うわぁー、怖くて神威の顔見れねー！
怖ぇよー！マミー！パピー！どらえも
ーん！

(威)「いいよー。」

(貴)「え、」

(威)「いいんじゃない？俺別に興味な
　 いし。戦闘員じゃないんだろ？
　 君等。」

(ミ)「ち、違います。戦闘部族のもの
　 もおりますが、戦闘経験はあ、
　 ありません。」

(威)「うん、なら良いよ。好きにし
　 て。強い女じゃないなら、止め
　 る意味もないからさ。」

そう言ってひょいっと座っていた瓦礫
から降りる神威。

(貴)「え！？いいの！？マジで！？」

(威)「いいよ？」

(´⊙౪⊙)۶ｯｯｯｨｨｨｨｲｲｲｲﾖｯｼｬｱｱｱｱｱｱｱｧ

(威)「って事で。全員聞こえたー？
　 今からこの子達、春雨の団員と
　 して扱うからー。」

広間にいる天人共に大声でいう神威。

(威)「ほら、麗華、これでいい？」

(貴)「勿論！マジありがとう！君等、
　 おめっとさん！晴れて自由だ
　 よ！これからは好きに生きて
　 いいんだよ！！」

状況を飲み込めず固まっている彼女ら
に声をかける。

(ミ)「ほ、ほ、本当に？」

(貴)「勿論さ！故郷に帰りたい子は送
　 るし！(神威が)もし行く所がな
　 いって言うなら此処に残ってい
　 い！」

ニッコリ笑顔で言うと、皆の目から
ポロッと涙が零れた。

(貴)「えぇ！？な、なんか嫌だった？
　 ごめんね！？お願い泣かない
　 で！」

(ミ)「う、ふぇっ、あ、ありがとうっ
　 ございますっ、ほんとにっ、た
　 すかるなんて、おもってなかっ
　 た、からっ、」

団員の一人が近づいていって、彼女等
の枷を外し始めた。

皆して座り込み、わっと声を上げて泣き出す子も。

良かった。助けてあげられた。

(威)「で？2つめの条件は？」

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