ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 外伝

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貴「別に良いでしょそんなの。たかが
　 1日、死ぬ訳じゃねぇし」

露「ふざけるなッ！」

びくりと肩が跳ねる。

露「どれだけ危険か君自身が一番分か
　 ってる筈だろ！1日検査薬を使わず
　 どうなるか、医者でさえはっきり
　 分かってないんだぞ！」

貴「……はぁ、だる、そういうのが原因
　 で家出たんすけど」

露「………なに？」

貴「だから！そういうアンタの発言で
　 家を出たんだって言ってんだよ！
　 イライラして仕方ねぇ！自由に
　 出来ねぇなら吸血鬼になるなり
　 なんなりで野垂れ死んだ方がマシ
　 だ！」

パァンッ！

音が鳴り響いて、頬がビリビリと傷ん
だ。

康一が涙目で俺の頬を平手で打ったの
だ。

何も言えずに固まっていた仗助と億泰
がひゅっと息を呑んでいるのが分かっ
た。

康「なんてこと言うんだ！皆、みんな
　 君の為にここにいるのに！」

貴「そういうのが、だりぃんだって。
　 なんなんだよ、俺のため？違うだ
　 ろ、だれが今迄俺のためになにか
　 してくれたってんだよ、だれが、
　 だれが！俺のこと考えて行動した
　 ってんだ！」

貴「親でさえ、兄貴でさえ俺を置いて
　 ったのに、俺には生き甲斐の一つ
　 も残ってねぇのに！そんな俺に小
　 さい希望なんか与えてなんになる
　 んだよ！そんなもん直ぐにかっ消
　 えちまうのに、絶望に染まるのが
　 目に見えてんのに！それでもあん
　 たらは俺に中途半端に手を差し伸
　 べるってのか！」

みんなが驚きで目を見開くのが分かっ
た。

明と逃げるため、さっさと振り切るつ
もりだったのに、

本音を吐き出した俺は、ぼろぼろと
情けなく涙を零しながら叫んでいた。

明「あーぁ。何泣いてんだよ。馬鹿か」

全「！？」

貴「あ、きら、なんで、か、かくれて
　 ろって、」

仗「テメェ……やっぱり、」

仗助と億泰の額に青筋が浮かび上がる

仗「億泰の兄貴殺しといて、雪音にま
　 で手出してこんなにしやがって！
　 雪音に何しやがった！！！」

貴「じょ、仗助、ちが、」

止めようとしたときには遅く、クレイ
ジーダイヤモンドが拳を振りかざして
いた。

貴「明！あぶなっ、」

仗「な、なんで、」

ふっとんだのは俺。

間に合った、明、大丈夫かな、

仗「なんで庇うんだよ！！！」

億「雪音………」

痛む体にムチを打って起き上がり、明
の前に立ち塞がるように立つ。

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