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番外編【ナンパ】 ページ32

俺らが江戸に行った後の話を聞かせて欲しい
と言われたので

少し危なかった話をしようと思う





あれは姉様の体調がよかった日のこと



天気が良いので少し散歩をしていた所、

近くに公園が有ったので
其処で一休みすることにした



「姉様、お水を買って来るので
少し待っていて下さい。」


「ええ、ありがとう。」


こうして姉様と少し離れてしまったのだが
このあとが大変だった


姉様の所に戻ると、



「お姉さん〜、一人?遊ぼうよ。」



「ええと..妹を待っているの、ごめんなさいね。」



ナンパ野郎に絡まれていました

ここら辺は平和なのに何故だろう



「俺さぁ、電車乗り過ごしちゃったんだよねぇ

だから今日泊めてよ♪」



あぁ、阿呆だった



泊まるなんて俺が許す筈もない


近付こうとした



「ごめんなさい、今素敵な方と住んでるの。

それでもいいのかしら。」



素敵な方...


姉様に嘘をつかせるとは


あのナンパ野郎、許すまじ



その男は「な〜んだ男持ちか」と
公園の出口、つまりこっちに歩いてきて


俺に「ねぇそこの女の子!」
なんて声を掛けてきたから

始末したのは仕方のないことだろう




まぁそれはおいておいて

その後
「姉様、遅れてしまいました。」


と近付いたのだが
姉様はこちらを見たまま返事をしてくれない



「姉様?」



「...やっぱり素敵だわ

格好いいし、優しいものね。

大好きよ。」



そう言ってニコッと笑った姉様









(結局何が危なかったんですか?)


((俺の理性だよ、総悟君。))


(・・・・・)


(何で土方が機嫌悪くすんでィ)


(..んでもねえよ。)

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作者名:七竈 | 作成日時:2015年12月10日 23時

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