検索窓
今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:33,155 hit

第十四訓 ページ16

銀さんと一緒に、姉様の病室まで歩いた。



銀さんが病室の扉に手をかけたが、


私は静止したままだった。


「どうした。」

と聞かれた。


正直、まだ気持ちの整理がついていなかった。


自分のために姉様の側によるか。


私のかってな幸せ論を姉様に押し付けて


姉様が長くないと認めてしまうか、






あの男を姉様のもとに帰らせるため戦うか。


きっと最後を選べば
私の心は殺さなければならないのだろう。






私の心中を察してくれたのか、銀さんが



「先入るぞ。」


と言って中に入ると扉を閉めた。






中から話し声が聞こえる。



姉様の声が聞こえた。



幸せにならなきゃね、と。



分からない。


本当に姉様を幸せに出来るのは・・・






「オイ、大丈夫か?オイ!」




銀さんの焦った声が聞こえて、扉が開いた。




「ミツバが倒れた!」



私はかなり冷静だった。


「お医者様をお願いします。

私は行きます。」




少しの沈黙が訪れた。





「決めたのか。」




銀さんの台詞は、いつか土方に言ったものだった。




「ええ。」


と返事をして病室を後にした。









Aが行く前、ミツバに聞いた。



「Aを手離しはしないのか。」

と。




「ただの私のわがままなの。
でも、いつまでも私の妹でいてほしかったわ。」




切なそうに悲しそうに言ったのは、



あいつの気持ちに気づいていたからなのだろうか。

第十五訓→←第十三訓


ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした!


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
19人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 沖田ミツバ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:七竈 | 作成日時:2015年12月10日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。