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第十二訓 ページ14

ちょっとだけと思い
姉様の病室に行く前に屋上に行った。


そこには、



「坂田さん。」

「おー、Aちゃんじゃないの。」

坂田さんがいた。


「銀ちゃんでいい。
姉貴のとこにはいかなくていーの?」


とても気だるげだ・・・

ボーッとしていると


「ずいぶん悟りきった顔だな。」

と言われた。

「・・・銀さんもう転海屋のことを知っているんでしょう?私は蔵場を切ったら、

姉様から離れようと思って。」

銀さんは少し目を見開いて、

「なぜだ。」

と聞いた。

「姉様の側にいると苦しくて。

大好きなのに、絶対に私のものにはならない。」


少しだけ本音を言うと




「お前すっげえ嫉妬してたもんなぁ。
土方君にも沖田君にも俺にも。

なんでそんなねえちゃんが好きなんだ?」

と言われた。



その目を見てなんとなく、

この人になら話せるかもなと思った。



「少し長くなるかもですよ?」


「ああ」と承諾を得たのですこし昔の話をすることにした。

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作者名:七竈 | 作成日時:2015年12月10日 23時

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