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『……やめて、ください』
「え？」
『牡丹様を、……殺さないで』
ぼろぼろと情けなく涙を流しながら、前田藤四郎様に目線を向けると、彼はとても困ったような顔をする。
平野、と隣にいた平野藤四郎様に助けを求めたが、平野藤四郎様もどうすればいいのか分からないのか黙っていた。
その時、ふわっと私に影が落ちて、上を向いたら綺麗な顔をした鶴丸国永様が私だけを見つめている。
好奇心に塗れている瞳に背筋がゾッと凍るが、彼自身はそんなことを気にしていないのか、私頬を両手で包んできた。
「見習い、どうしてだい？俺達の事はともかく、優しい君のことを傷つけた彼奴を助ける必要は無いんだぜ？」
『っ、』
「あぁ可愛いな見習い。君は。
＿＿人が死ぬのを見るのが怖いんだろう？」
鶴丸国永様はとても優しく笑う。
「なら視界は俺が、耳は平野と前田が隠してやるさ。それなら君には辛い思いはさせない。……だが見習い？審神者になったら血肉には慣れてもらうことになるからな」
『わ、たし、審神者になりま、せん』
「冗談はよしてくれ」
駄目だ。
先程まで狼狽えていた平野藤四郎様も前田藤四郎様も鶴丸国永様のひとつひとつの発言によって落ち着きを取り戻している。
確かに、目の前で人が死んでしまうのを見たくない。だって、殺してしまうほど、審神者様は酷いことをしていない。
彼女は誰一人として折ってないのに。
「思い出せ、見習い。全部を思いだせ。君が彼奴に何をされてきたか、全てを」
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美咲 - お話読みました！凄く面白かったです！もう更新されないのでしょうか？(泣) (2022年3月27日 10時) (
レス) @page29 id: 7ef2d991dc (このIDを非表示/違反報告)
星華 - この夢小説はまだつづいていますか？もし続いていたら、小説更新等で教えて欲しいです。 (2020年9月20日 18時) (レス) id: a28065770e (このIDを非表示/違反報告)
akithin.(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2020年6月21日 1時) (レス) id: e324714dd9 (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - 予想外の展開に驚いています。気に病む言い方かもしれませんが、更新楽しみに待ってます。 (2020年3月6日 2時) (レス) id: 67c87e380d (このIDを非表示/違反報告)
カルム(プロフ) - やばい。ここまでゾワッてなった小説は初めてです。 (2020年2月20日 17時) (レス) id: a52b3e9031 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：-naki-
| 作成日時：2020年1月15日 21時
