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「ねぇ主」
ぼうっと思考をめぐらせていた私の頭は、突然聞こえた燭台切光忠様の声で冴えて、顎の先をたらりと冷や汗が辿った。
彼は私の横に腰を下ろし、よしよしと言わんばかりに私を撫でる。どうしてそうしたのかは分からない。けれど、燭台切光忠様のその手つきは、優しさ以外のものを感じられない。
「主は僕や歌仙くん、見習いちゃんのご飯を美味しいって言った事ある？」
「なによ、とつぜん」
「一度も無いよね。君のことを考えた献立だって、君は地味やら気分じゃないやら美味しくなさそうって理由だけで食べないで、しかも料理を見習いちゃんに投げつけてさ」
燭台切光忠様が、何を言いたいのか分から無いが、間違いなく彼は、怒っていた。
「その瞬間から＿＿失望したよ」
「ッ！」
『……っ』
腹の底から冷えそうな声に、牡丹様と私は同時に身を震わせる。
もう嫌だ。
怖い。
どうしてこうなったんだろう。
彼等を自由にする為にと、あの時鯰尾藤四郎様に言ったのがいけなかったのか。でもああでもしなければ審神者の牡丹様を追い出すことは出来ない。
私はただ、牡丹様を追い出して、私も見習い期間を終えて、刀剣男士様に平和で穏やかな日々を送っていただきたかっただけなのに。
「主。……いや、人間。僕達はもう君には従わない。あれだけ酷いことをされて情をかけられるほど神様も出来てないんだよ。」
「ゃ、めて、光忠。あいしてるから、やだ」
「何が嫌なの？今から殺されること？僕達に見放されること？それとも、殺されること？」
「……ぇ、」
「残念だけれど、ここまで来たら僕達は妥協しない……大丈夫、早く逝かせてあげるよ」
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美咲 - お話読みました！凄く面白かったです！もう更新されないのでしょうか？(泣) (2022年3月27日 10時) (
レス) @page29 id: 7ef2d991dc (このIDを非表示/違反報告)
星華 - この夢小説はまだつづいていますか？もし続いていたら、小説更新等で教えて欲しいです。 (2020年9月20日 18時) (レス) id: a28065770e (このIDを非表示/違反報告)
akithin.(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2020年6月21日 1時) (レス) id: e324714dd9 (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - 予想外の展開に驚いています。気に病む言い方かもしれませんが、更新楽しみに待ってます。 (2020年3月6日 2時) (レス) id: 67c87e380d (このIDを非表示/違反報告)
カルム(プロフ) - やばい。ここまでゾワッてなった小説は初めてです。 (2020年2月20日 17時) (レス) id: a52b3e9031 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：-naki-
| 作成日時：2020年1月15日 21時
