第１６５話 親父の意思 ページ20
──ヒーロー殺しとの対決が集結し、数日が経った。
あれから結局、「病院に行くから」や「傷が痛むから」と、なんやかんや言われのらりくらりとかわされ続け、今日で職場体験最終日となってしまった。
貴「･･･兄さん」
疾風「んー？」
貴「もう最終日なんだけど」
机に向かって少し古ぼけた手紙のようなものに目を通している兄さんに声をかける。
兄さんの傷もリカバリーガールが出張治療をしに来てくれたみたいで、体に巻かれた包帯もだいぶ減ってきた。
だからこそ、そろそろ訓練とかをしたかった。
兄さんも、こんなんだがプロとしてかなりの実力の持ち主だ。
こんな人から教わる機会なんてそうそうない。
疾風「そっか〜･･･もうそんなになるんだっけ〜？」
そういって手紙のようなものを机に置いて、私の方を見る兄さん。
すると、ゆっくり立ち上がったと思いきや･･･。
疾風「
両手をクロスさせるように振り下ろし、ムチのような風の流れが私の方に襲いかかってくる。(某妖精の尻尾の天竜の翼撃みたいな感じ)
貴「っ──･･･！？」
後ろにバク転し、その攻撃を避ける。
急なことで反応が遅くなったけど、避けることが出来た。
貴「な、何すんのさ！？」
急なことに驚きを隠せず、声を荒らげながら兄さんの方をむく。
疾風「･･･俺の技、基本的に親父が使ってた技の応用なのな」
兄さんは、自分の手を見ながらそう続けた。
疾風「──今から、親父の技の型全てを見せる。とは言っても個性が違うから若干の誤差はあるだろうけど･･･全部覚えて」
貴「はぁ！？なんで──」
疾風「親父の意思だから」
そういうと、兄さんは再び技を繰り出してきた。
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青谷地 桜華(プロフ) - 心さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです･･･！不定期ではありますが更新頑張ります！(p`･ω･´q) (2020年1月27日 0時) (
レス) id: cdb735f519 (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - とっても面白いです！続き楽しみにしてます！ (2020年1月26日 15時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青谷地 桜華 | 作成日時：2020年1月15日 21時
