一期の双子の姉は少し抜けてます

19話！by鯰尾 ページ25

朝露said

主殿から演練に出るように言われたので出陣服に着替える事になりました


部屋に入り、髪を結んでいた紐をほどくと、藍色の髪の毛は腰までストンと落ちる


鏡を見ながら櫛で整え、着ていたジャージを脱ぎました


シャツに袖を通し、粟田口の上着を羽織ったのは良いのです...


私が困ったのはここから


私、ネクタイが絞めれないのですよー(´・ω・`)


仕方ありませんね


どうしましょうか...


一期「姉上。着替え、出来ましたか？」


そこにいちと薬研達、大将組が来ました


厚「姉上。まだ着替えて無かったのか？」


後藤「だけどな厚。後はネクタイだけだぞ？」


信濃「まさか...姉上」


薬研「ネクタイ...結べないのか？」


ｷﾞｸｯ


私は弟達から目をそらす


一期「姉上...嘘が下手です」


薬研「ほら。貸してみろ？俺が結んでやる」


信濃「少し髪の毛がはねてるよ？俺が直してあげる」


そう言うと、薬研は私のネクタイを結んでいく


後ろに回った信濃は、髪の毛を整えてくれました


これでしっかり着替え完了ですな


後藤「いち兄。そろそろ来るんじゃないか？」


一期「そうだね。姉上。私の後ろに隠れていてください」


そう言うと、いちは私を後ろにさげる


何故後ろに？


私は厚に聞いてみることにしました


朝露『厚。どうしたのですか？』


厚「うちの大将がそろそろ覗きに来る。それを返り討ちにするんだ」


あー成る程


主殿が覗きにくるのですか...それは成敗ですな！


予想通り、主殿は覗きに来ました


一期「姉上。暫く目を閉じていてくださいね」


いちが笑顔で言っていたので私は素直に目を瞑りました


何やら騒がしいですな


主殿の叫び声と何やら弟達がボコボコしている音が聞こえております


暫くして、目を開けていいと言われたので目を開けると


血塗れの主殿がいました


大丈夫。息はあるそうです


それにしても...


何故血塗れなのですかね？


弟達に、聞いても教えくれませんでしたな

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