適任。笑えない ページ30
山姥切さんは私の傍に寄ってくると、兄と私と間に入り込み「行くぞ」と背中を押してきた。私はされるがままに執務室まで押され、入室したと同時に彼の手が背中から離れる。
なんか、珍しく行動がテキパキしてますね(失礼)
……というか焦っているようにも見える。
お客さん用の座布団を出して兄を座らせ、騒動が終わってから購入した座椅子に腰掛ける。
山姥切さん座布団も私の隣に用意したので心配ない。
「まぁ時間は無さそうだから簡潔に話を済ませるぞ。
お前、審神者になれ」
『………え』
「なんだ。その反応。お前が俺に話を聞きたいって言ってたんだろ。その返事を聞かれる前に答えてやっただけだ」
『ちょ、ちょっと待って。確かに相談はしようと思ってましたけど、なれって、どう言う、え？は？』
「落ち着け、縁」
山姥切さんにそう諭されるが、無理である。
『……自分の本丸、差し出すんですか』
『こんな簡単に』と私が付け加えると、兄は何言ってんだと言う目を私に向ける。なんだよ、と私が目線で返せば、大きなため息をつかれた。
「さっき会った同田貫正国、そして今隣にいる山姥切国広を見りゃ分かる。俺が今から戻るよりお前が審神者をやった方がいい」
『……でも皆さんを鍛刀したのは貴方です。ドロップしたのも、全部貴方が、』
「記憶がねぇのにやれってか？」
すん、と細く鋭くなった瞳と、突然放たれた衝撃的な言葉に私は言葉を失った。
いま、なんて。
「俺は清光を初期刀に選んで以来の記憶が無い。初鍛刀の今剣さえ知らん。ましてや、隣にいる山姥切もな」
『……』
「視力、聴力に加え、記憶も持ってかれた。何より刀剣からの信頼はない。こんな俺が審神者になるより、お前がなった方がいいだろ。
政府から派遣される奴より、刀剣から信頼を得てるお前が適任だ」
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海翔 - 引き継ぎ手続き。笑えない。のところで後任が公認になってます (2019年5月9日 22時) (携帯から) (
レス) id: ef997e66b8 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く良かった作品で続きが楽しみです！!今後他の作品を作る予定があったら刀剣乱舞の三日月か鶴丸か源氏兄弟のコラボかトリップか転生か成り代わりのリボーンかワンピースか銀魂かナルトの作品が読んで見たいです。説明が下手ならすみません。今後も応援します。 (2019年1月17日 6時) (レス) id: 5216ee3091 (このIDを非表示/違反報告)
篠屋裕季(プロフ) - わぁいクリーク〜ww (2019年1月14日 12時) (携帯から) (レス) id: f2dc7330c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：-naki-
| 作成日時：2017年12月30日 8時
