参＊すれ違い ページ6
私の言葉にピクリと反応した清光から、微かな殺気を感じる。
さっきまでの明るい表情とは打って変わって、冷めた感情を露わにしていた。
「俺、もう苦しい思いをしたくなかったから主に斬りかかったんだよ？」
ゆっくりと紡がれた清光の言葉に、重い何かが含まれている気がした。
その正体を私は見破れない。
何とも歯がゆいところだ。
その想いを隠して、私は目を見て否定した。
「違うと思う。それもあったんだろうけど、私を斬ることで本丸の皆に害が出ることはなくなるわけで…」
「何……それ…。じゃあ、主は俺達に危害を加えようとしたの！？」
「い、いや、そんな事…！」
「あのさぁ、この際教えとくよ！審神者は言霊縛りが使える！だから、俺達のことを好きにできるんだよ！！」
「何それ初耳いぃぃぃッ！！」
何だその美味しい設定。
審神者そんなことできんのかよ。
付喪神よりも神様っぽくないか。
「…え、真面目にできるの？」
「できるよ！！少なくとも他の夢小説でもそういう設定があるんだから！」
「ここでメタ発言やめて！！メタ禁止！！」
「だからッ……！！！」
清光は一等大きい声で怒鳴ると、静まり返った空気の中で息を整えた。
一つ深呼吸すると、切ない瞳で私を見つめてきた。
「だから…ほら、好きにしてよ」
無理やり口角を上げたような顔で見ないでほしい。
そんな事を言われても、今じゃ何も思いつかない。
あまりにも哀しそうに微笑むものだから、つい顔を逸らしてしまった。
「……ご飯、冷めちゃうから。2人も食べてきなよ」
「ああ、そうさせてもらう。ほら、行こうぜ」
今、清光はどんな顔をしてるのだろうか。
結局、襖が閉まって1人になっても、顔を上げることはできなかった。
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まゆ - 完結おめでとうございます^_^面白かったです^_^これからも、お身体に気をつけて頑張って下さい^_^ (2020年3月18日 0時) (
レス) id: 161c6e3e4c (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2018年10月27日 12時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒタリ | 作成日時：2018年10月4日 1時
