拾弐＊金色(ｺﾝｼﾞｷ)の瞳 ページ16
―――――ふと目が覚めた。
すでに見慣れた天井が視界に広がる。
ここは…審神者部屋…？
眠る前、何があったのか覚えてない。
不意に襖へと目を向けると、そこには3つの金色の瞳がこちらを覗いていた。
え、ちょっと怖い。
「あの…誰？」
「ッ！」
一番上の瞳が、ヒュッと隠れた。
一体誰なのか。
すると、急にスパンと高い音を出して襖が開け放たれた。
姿を現したのは、綺麗なクセ毛の青い髪に羽根を挿した派手めな格好の男の子。
その隣には黒人肌の左腕に、恐らく龍の刺青(ｲﾚｽﾞﾐ)がある男。
先に口を開いたのは、派手な男の子。
「お前、毒を盛られたんだろ」
どく…？毒…あ、そうだ。
私は光忠さんに毒を盛られたんだった。
それを思い出し、縦に首を振ると、少し顔を顰(ｼｶ)めた。
次に黒人肌の男が静かに言葉を吐いた。
「…元気そうだな。布団も整っている」
『本当に苦しんだのか？』
そう言いたげになのは分かった。
ただ、私にもよく分からないため、「そうですね」としか返せなかった。
そして、その人の反対側にいる彼…光忠さんは一向に私の方を見ない。
「あの、光忠さん…？」
「ッ…ごめんね」
私に名前を呼ばれ、小さく肩を揺らす。
小さく呟かれた声は、少しだけ震えていたような気がする。
派手な少年はズカズカと部屋に入ってくると、私の腕を掴んだ。
「今すぐみっちゃんを刀解してくれ」
「……え」
思わぬ発言に、一瞬にして思考が止まった。
燭「主、今いいかな？言伝を預かってきたんだけど…」→←拾壱＊毒と声
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まゆ - 完結おめでとうございます^_^面白かったです^_^これからも、お身体に気をつけて頑張って下さい^_^ (2020年3月18日 0時) (
レス) id: 161c6e3e4c (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2018年10月27日 12時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒタリ | 作成日時：2018年10月4日 1時
