＊４２＊ 先に進めない私 ページ5
数秒という微妙な沈黙を破ったのは酸素のなかで燃えるように赤い色の髪の子だった。
？「この人誰だ…です」
敬語が苦手だったのか、口調が面白かった。
私の代わりに答えてくれたのは黒子くんだった。
黒子「この人はひとつ年上で帝中時代に一緒だった先輩です」
貴女「えっと、どうも…です」
なんて控えめに会釈をする。
この子が黒子くんの光…なのかな。
やっぱりどこか青峰くんに似てる気がする。
黒子「Aさん、この人は僕の今の光…火神くんです」
そうだよね、黒子くんもどんどん先に進んでるんだ。
私だって進まなきゃ…ね。
貴女「火神くん…うん、よろしくね」
火神「お、おう」
そういえばリコ、遅いな…
どうしたんだろ？
１０分くらい待ってるんだよね。
そしてこの状況が気まずすぎて…
とりあえず聞いてみよう。
貴女「あの、相田さんは―――」
そう言いかけたときだった。
あの《愛しかった彼》の声が響いたのは。
？「…あの時は守りきれなくてごめん」
あぁ…
そんなことか―――――。
実際はそんなことか、で済むような話ではないのだけど。
今の私にとってはどうでもいいのも同然のこと。
むしろ《愛しかった彼》からの再会の一言目がこれだったのが悲しかった。
でも、その反面少し嬉しいと思っている自分もいた。
この複雑な感情はどうして？
どうして貴方からの言葉ほこんなにも心に染み渡るの？
どうして貴方の声をもっと聞きたいって思うの？
どうして顔が見れないの？
どうして？
どうして…？
どうして………？
貴方のことで頭がいっぱいになる。
忘れたはずなのに。
貴女「今更…もういいですよ
…伊月さん。」
皮肉にも私の声も、《愛しかった彼》と同じように響いた。
私と伊月さんの関係を知らなかった人たちは唖然としていて、ただただ呆然としていた。
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うたプリ大好き?(プロフ) - 更新再開楽しみにしています！ (2020年10月7日 19時) (
レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
氷咲＠氷珀(プロフ) - うたプリ大好き?さん» 通知が来たことをすっかり忘れていました…随分前の作品なのにコメントを下さりありがとうございます！また少し復帰しようかなと思っていたので、更新は前向きに検討しますね。私も完結させたいです…！ (2020年10月7日 19時) (レス) id: d4431cb5a4 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています！更新停止状態のままですが更新はされるのでしょうか？ (2020年9月3日 0時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
くるくる - 続きが気になって仕方ないです！更新頑張ってください！ (2016年2月11日 19時) (レス) id: a6afcf3ecc (このIDを非表示/違反報告)
アイスの神＠氷珀(プロフ) - 伏見さん» ありがとうございます！随分と時間をかけてしまいましたが、完結を目指します。 (2015年1月1日 17時) (レス) id: 6868ae5f2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アイスの神(☆リボン姫☆) | 作成日時：2013年3月20日 21時
