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■"EP.142 ページ46












「あれ、A前髪切った?」



『気付いた?
ちょっと切りすぎたんだけど』



「それぐらいがいいんじゃね?」



「まず、お前前髪切ってたんかよ」



『うん、5ミリだけね』



「それで気付く三ツ谷バケモンかよ」










そんなドラケンくんと三ツ谷くんの声が隣から聞こえてくる





相変わらず、集会所に着いてもAちゃんの態度はいつもと変わらなかった






10時を回った辺りから、この場もピリピリとした嫌な空気が漂ってきた










「これよりvs.芭流覇羅決戦の決起集会を始める!」










奥の方からマイキーくんたちが歩いてくる










「総長からの言葉の前に、零番隊隊長 霞四宮Aから言葉がある」










ドラケンくんがそう言うと、一歩前に出るAちゃん







何だ?

気合い宣言か?




ゴクリと誰かが生唾を飲んだ気がした










『…どうも、零番隊隊長の霞四宮です
まずは、今日は集まって頂きありがとうございます

…明日私たちは芭流覇羅とぶつかります


売られた喧嘩です

私たちに得るものは何一つありません
そして…敵の中には一番隊隊長の場地圭介がいます

裏切り者は容赦しない
それが東卍のやり方です』










淡々とAちゃんが話していく


周りの奴らは、ただ何も言わずに聞いてる






ここまでAちゃんが言うんだ


Aちゃんの気持ちとか関係なしにもう止められないんだ





グッと唇を噛んだ瞬間、突然Aちゃんが特服を脱ぎ始めた










『…私…芭流覇羅決戦には出ません』



「「「は!?」」」










初めて、この場にいる全員と同じ気持ちになった思う










『私、仲間(圭ちゃん)とは戦えない


どんなにそいつがバカな事をしても、売られた喧嘩だろうとも
私は、場地圭介とは戦わない


裏切り者は容赦しない
それが、東卍のやり方です


だから、東卍をクビになる事を覚悟した上で私は今、この場に立ってます

どんなに罵倒されようが殴られようが、この気持ちは変わりません

それが私の出した応えです』










辺りが静まりかえる



ふと、顔をあげるとAちゃんと目が合った







どんな想いで今まで過ごしていたのかなんて俺には分からない



場地圭介という人物が敵になってしまって、東卍がバラバラになりそうな時もAちゃんは淡々としていた





でも、今わかった

これがAちゃんの本当の気持ちなんだ










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デンプン。(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます! 更新、頑張りますね (2021年8月23日 10時) (レス) id: a42ce72c3b (このIDを非表示/違反報告)
デンプン。(プロフ) - Aさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2021年8月23日 10時) (レス) id: a42ce72c3b (このIDを非表示/違反報告)
- 更新楽しみに待ってます (2021年8月18日 18時) (レス) id: 4f39651567 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - 面白かったです!続き楽しみにしてます (2021年8月17日 21時) (レス) id: c5820b78bf (このIDを非表示/違反報告)
デンプン。(プロフ) - 甲賀忍者さん» コメントありがとうございます! わぁ!めっちゃ嬉しいです(泣) もう貢いであげてください笑 そんなに言って貰えて私も幸せです! これからも、よろしくお願い致します! (2021年8月11日 3時) (レス) id: a42ce72c3b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:デンプン。 | 作成日時:2021年8月10日 12時

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