■"EP.108 ページ12
･
隣にいたあのクソ野郎は先に帰らせて、私はこの部屋の中で稀咲と2人きりになった
やっぱり、本人に聞く方が一番いいに決まってる
「どうしたんですか？」
素知らぬ顔で、そう尋ねてくる相手
あーあ、その顔見るだけで虫唾が走る私は末期なのかなぁ
『単刀直入に聞く
あんた、何がしたいの？』
あ、2人きりだから安心しなよ
私以外、あんたの本性知る奴いないからさ
そう付け足すも、一ミリも表情を変えない相手
「それは…どういう意味で？」
『あんたが想像通りの意味だよ
パーを無罪にするようマイキーに唆したり、ぺーにドラケンを襲うように指示したのもあんたなんだろ？』
そういうも黙って下を向いてる相手
てかさ、今思ったけど、あの場面でパーがナイフ持ってたのもおかしくね？
だって、メビウスの連中が来ること自体知らなかったし、何で長内に場所が割れたのも謎だった
『もしかして、パーにナイフ渡したのもあんた？』
私がそこまで言うと、笑い出す相手
当たりかよ
『おい、何笑って…』
「そうですよ
全て僕が提案した事です」
『お前、目的何だよ』
私がそう尋ねるも話を続ける相手
「パーちんは簡単でした
少し、含みを入れた言い方をすればすぐでしたよ
ぺーやんも、意見に賛成してあげたらすぐに俺の手を握り返してね
でも、邪魔が入ったんですよ」
『は？』
淡々と話している目の前の相手の眉間に皺がよる
と、同時に鈍い音が聞こえﾊﾟﾗﾊﾟﾗと白い粉が地面に舞った
稀咲が壁を蹴ったのだ
反射的に身体が反応してしまったがそんな事をお構い無しに話している稀咲
「あの、場地とか言う壱番隊隊長ですよ
勘がいいのか、あいつのせいで全てが狂う所だった
だから、わざと気に障るような言い方をすれば、一瞬で気を悪くしましたね」
『あんた…黙って聞いてれば…！』
ふざけんなよ…！
そう思い、稀咲に掴みかかろうとした時、それよりも前に目の前の相手が私の胸ぐらを持ち次の瞬間、思いっきり壁に叩きつけられた
そのまま股に膝を割られにされ、両手は頭の上に上げられ身動きができない状態になった
こう見えても、稀咲は男だったらしい
掴まれた両腕は力任せでどうこうなるものじゃなかった
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 958人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
デンプン。(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます！ 更新、頑張りますね (2021年8月23日 10時) (
レス) id: a42ce72c3b (このIDを非表示/違反報告)
デンプン。(プロフ) - Aさん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2021年8月23日 10時) (レス) id: a42ce72c3b (このIDを非表示/違反報告)
あ - 更新楽しみに待ってます (2021年8月18日 18時) (レス) id: 4f39651567 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - 面白かったです！続き楽しみにしてます (2021年8月17日 21時) (レス) id: c5820b78bf (このIDを非表示/違反報告)
デンプン。(プロフ) - 甲賀忍者さん» コメントありがとうございます！ わぁ！めっちゃ嬉しいです(泣) もう貢いであげてください笑 そんなに言って貰えて私も幸せです！ これからも、よろしくお願い致します！ (2021年8月11日 3時) (レス) id: a42ce72c3b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：デンプン。
| 作成日時：2021年8月10日 12時
