2話 ページ3
少し昔話をしよう。
昔、昔...でもないか。
ある所に、1人の審神者が誕生し、本丸と初期刀を授かりました。
彼女は自らの心に芽生えた正義感を糧にし、時間差行軍撲滅を実行するべく、刀剣男士を次々に顕現させて行きました。
しかし、この本丸にもだいぶ慣れてきたころ、1振りの刀剣男士の様子がおかしくなりました。
その事に気づいた審神者は彼に話を聞くことにしました。
すると彼はこう言いました。「他の本丸の審神者の所へ行きたい」と。
審神者はとても動揺しながら理由を尋ねました。自分が築いてきた本丸の刀剣男士が別の所へ行きたいと言う言葉は、とても信じられなかったからです。
彼は、言いました。「______」と。その時の言葉はあまり記憶にはないが、他の審神者について行きたいと彼は願ったのだ。
なんという事だ。私は彼の事を使いこなせていなかったのか。と衝撃を受けた審神者は1晩寝込んだ後、その刀剣を件の本丸へと引き渡すことにした。
その刀剣に悪気はない、ただ私の本丸では戦い抜くことが出来なかっただけだ。そう結論づけた審神者は気を取り直し、より一層審神者業務に励んだ。
思えばそこから運命の歯車が狂ったのかもしれない。
審神者として日を重ねていくうちに、気づけば他の刀剣達もこの本丸から離れて言ってしまった。理由は皆悪気が無いもので、審神者にはどうすることも出来ず、刀剣達は引き抜かれて行った。
そして審神者はいつしか鍛刀をする事に恐怖を覚えた。自分が鍛刀をしたらまた築いてきたものが壊れていくかもしれない。残ってくれている子達にまた寂しい思いをさせてしまうかもしれないと。
しかし、鍛刀をしなければ、時間差行軍達の暴虐は止まらずじまいだ。そのため、鍛刀をしても顕現時には引きこもっているのだった。
残っているのは数少ない古株達であり
その刀達が、壊れそうだった審神者の心を繋ぎ止めている。
そして今も謎の引き抜かれは止まることがないのだった。
「この話めっちゃシリアスで脚色されてるけど事実私が野○村並に泣いて本丸大洪水になるかも知れなかっただけだからね?」
「主、札でさっさと顕現させるから早く部屋に逃げておけ」
「アッ、ハイ」
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あさき(プロフ) - 更新嬉しいです!!!!夢主さんと光輝さんとの会話の流れ?、みたいなボケとツッコミ早め〜(?)みたいなのがすごい好きです!!!! (9月30日 1時) (レス) @page42 id: 2e9509526a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:プレーン改 | 作成日時:2023年8月10日 18時