【刀剣乱舞】引き抜かれ本丸 (ページ20)

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12話ページ20

「ありゃ？ここはもしかして主の部屋かい？」

「兄者ァ！山姥切から主の部屋には近づくなと念を押されて言われていただろう！？」

「そうだっけ日向ぼっこ丸？う〜ん...来てしまったものはしょうがないと思うんだぁ」

「兄者！？俺の名前はひ！ざ！ま！る！だ！...兎に角！他の刀剣に見つかる前に戻るぞ！」

「折角だし主に挨拶していこうよ〜。ね？」

「うぅ...。確かに一切顔合わせがないと言うのも奇妙な話だが...。」

その頃審神者は...

「....膝丸声デカ。もしかして審神者部屋入ろうとしてる？」

布団をかぶり、審神者部屋の外に聞き耳を立てていた。

「まあ私の許可なく入ろうとしているなら入れないから大丈夫だけど、今めっちゃ私震えてるからやばい...。居留守を使うか？いやでも変に思われるのもよくないかも...」

審神者は少し考えた挙句取った手段は...

『髭切と膝丸ですね？』

「！？！？何だこれは！？」

「襖の前に透明な板が...板の上に文字がでてるねぇ。もしかして主かい？」

『はい。貴方たちの声が審神者部屋まで響いていたものですから』

「おや、それはごめんね？僕達、厨へ向かっていたはずなのに迷っちゃったみたいなんだよ。」

『厨はここへ来る時に上がってきた時と反対の階段から降りて、そのまままっすぐいけば厨の裏口へと繋がるはずです、。』

「！主、感謝するぞ！」

そう言うと膝丸はのんびりしている髭切の背中を押しながら階段を降りていった。

「....ふーっ。なんとかなったかな..」

出陣用連絡機を使い、何とか山場を乗り切った審神者はその場へとへたりこみ、倦怠感へと身を任すのだった。