《作り直し》甘やかしたいというか…うん、甘やかしたい。PART２

甘えたい６０ 赤井ver PART1 ページ12

ーー赤井side


赤井:「A。」

A:『………。』

赤井:「…A。」

A:『……………。』




Aが返事をしてくれない。

何度呼んでも返ってくるのはパソコンのキーボードを打つカタカタという音だけ。

耳元で名前を呼んでも、目の前で手をヒラヒラしてみても、液晶画面から目を逸らさず反応も示さない。




赤井:「………A…。」

A:『…………………。』




思い切って出来る限り寂しそうな声で呼んでみたんだが…これも駄目だったようだ。


呼んではいるが特に用はない。

目の前に居るのに放置されている現状が少し嫌なだけだ。


彼が社畜として人生を謳歌(?)しているのは知っている。

しかしA、無視は嫌だ。



この作品は“名探偵コナン”のキャラを男主であるAがひたすら甘やかすだけのR1八ギリギリを目指してる小説だろう？最近は激しい描写はないが。←

A、俺のこと放って置いてるぞ？

作者:《後半に持っていくシステム(?)です。》←

そうか…待てん。←



しかし…本当に何度呼んでも反応がない。

眉すらピクリとも動かさずに、目は最小限の瞬きで画面に食いついている。

ここまでくると嫉妬や寂しいを通り越して泣きたくなってくる。


そう思ったら、本当に視界が滲み始めた。


マズい。ここでは駄目だ。
Aが仕事に集中しているからな。


俺は酒でも飲んで落ち着こうとリビングに足を向けた。

甘えた６１ 赤井ver PART2→←甘えたい５９ 安室ver PART2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す