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誕生日に一緒に居れるの嬉しい
結婚の言葉がよぎるけど、今日は何も言わないで
自分が主役で独り占めしたい
「とも。お誕生日おめでと」
とも「嬉しい」
「内緒で来た甲斐があったよ」
とも「ありがと」
「一旦座りなよ、私の家じゃないけど」
とも「ねえ、お腹減ってる？」
「そんなに」
とも「おれもいいや」
「いいの？」
とも「うん。まゆがいい」
ってソファに座ってだらだらし始める
「…おめでとう」
って抱きつくだらしない俺を撫でてくれる
とも「…好き」
「そんなに抱きつかなくてもどこにも行かないよ？」
とも「…熱愛の記事見て、まゆが
どっか行ったら俺無理って」
「疑ったくせに？」
とも「うん…さみしかった」
「…ごめんって」
とも「…あの記事もあって、近くにいるだけで安心する
物理的距離に届く範囲にいて」
「…そんなに独占欲強かったっけ？」
とも「うん。たぶん」
「急にそういう可愛いことして年下感出すのやめてよ
可愛くて死にそう」
とも「…死にそうも禁句。フォトブック思い出す」
「…わがままだなあ笑」
とも「お誕生日様だからね笑」
「そうでした笑」
とも「…明日何時に戻る？」
「動画のアップあるけど、編集終わらせてるから
最終便まで大丈夫だよ？」
とも「！！俺も休み」
「多分、調整してくれたんじゃない？双方」
とも「…いい奴らすぎ」
「ってことで、明日まではお誕生日様かな？」
とも「なんでもあり？」
「可能な範囲は」
とも「へへへ」
「だめだ笑顔だね、それ」
とも「とりあえず、1ミリも1秒も離れたくない」
「赤ちゃんかな？」
ムカついたけど頭を胸に擦り付けておく
独り占めできて甘えられる少ない瞬間だから
「本当に眠い時の赤ちゃんじゃん笑 眠い？」
とも「眠くない、ずっと起きてる、久々だから」
「そんな無理なこと言わないの」
とも「あとは一緒にお酒飲む、お風呂入る、
お布団いく、朝まで」
「最後の朝までが、すごく怖い感じした
気のせいかな？」
とも「気のせいじゃないよ、朝までコース」
「一気にオトナな感じしたわ」
とも「想像通りだよ笑」
「…お誕生日様だからね…ガンバリマス」
まゆの胸元から顔を上げてキスの催促
何ヶ月も経って慣れてくれたみたいで
自然としてくれるようになった
触れるだけの、俺が甘えた時のキスは
母親が子供に愛情表現でするみたい。
物足りないけど気持ち的にすごく満たされる
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作者名：さくま | 作成日時：2021年9月16日 12時
