心地良い居場所/sypp ページ20
「はぁ…」
教室で人知れずため息をつく。
部活の為、荷物をまとめたはいいが気が進まずに荷物前で立ち尽くしているところ。
「A」
名前を呼ばれ振り返ると、そこには荷物を持った同じクラスで同じ部活で同じ帰り道の親友ゾムがいた。
「部活行かんの？」
「あぁ…まぁ…」
曖昧に微笑むと、ゾムは私の前に来て、何かあったか問うた。
「実は…色々あって、ショッピくんに避けられてるみたいなんだよね…」
一瞬考えた結果、一連のことは言わないことにした。
「喧嘩か？」
「そういう訳ではないんだけど…」
「…なるほどなぁ」
途端、ゾムはニヤリとして自身の胸を叩いた。
「この俺に任せろ！」
「…え？」
「ま、とりあえず部室行こうや！」
「え、えぇ…？」
困惑しながらも、ゾムについて部室へ向かった。
＿部室に入っても、相変わらずショッピくんは私と目を合わせてくれない。
そんなショッピくんを気にかけつつ、ゾムとFPSをしていた時のことだった。
「＿あ、A、ショッピくん」
「ん？」
「はい？」
棚に向かったゾムに名を呼ばれ、スマホゲームをしていたショッピくんも顔を上げた。
「お菓子切れたから買ってきてくれへん？」
「あれ？大量に買ってなかったっけ」
ゾムの手元をロボロが覗き込む。
「すまんすまん、俺がめっちゃ食べたみたいやわ。やけ２人、買ってきてくれるよな？」
黒い笑顔で言われれば断れない。
そういえばこいつ、食害だった…
＿ショッピくんと２人で廊下を歩く。
…相変わらず目は合わせてくれないし黙ってるし。
こうなればこちらからいってやろう！
「＿ショッピくん、あのー、勘違いして欲しくないから言うけど、あの時はビックリしただけだよ？そのー、私が勘違いしてるだけだったら超恥ずかしいんだけど…私、ショッピくんのこと、す＿」
「待ってくださいA先輩！」
…また、壁ドンされた。
ただ一つ違うとは、彼の顔が真っ赤で、余裕がないことだ。
「…それは、俺から言わせて下さい」
「…うん」
そう応えると、ショッピくんは目を閉じてひとつ深呼吸をした後に、真っ直ぐ私を見つめた。
「＿好きです、A先輩」
心地良い声が、静かに嬉しい言葉を紡いだ。
その後に続いたのは、優しい口付けだった。
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長い間お待たせしました…！
本当にすみません…
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トウカ@桃花(プロフ) - アベルさん» コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまい、申し訳ありません。そう思って頂けてとても嬉しく思います。これからも頑張りますので、よろしくお願いします。 (2018年3月29日 0時) (
レス) id: 9f699652ad (このIDを非表示/違反報告)
アベル(プロフ) - すごくロマンチックだなーーーと思います (2018年3月20日 2時) (レス) id: f9439cb74b (このIDを非表示/違反報告)
アベル(プロフ) - すごくロマンチックだなーーーと思います (2018年3月20日 2時) (レス) id: f9439cb74b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トウカ@桃花 | 作成日時：2018年1月23日 2時
