case 170 ページ28
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背中を叩いた宏の手が
スッと滑り下りて、
私の座るカウンターチェアの
背もたれにかけられたままだ。
宏は、もともとスキンシップが多い。
だから、だいぶ慣れた
つもりでいたけど……
背中に感じる宏の体温。
ちょっと……
いつまでそこに腕を
置いとくつもり!?
耳に……熱が集まる。
「なぁ、A。」
『……ん？』
「嫌じゃねぇの？」
宏の目が私を捕らえる。
いつもの強い瞳が、
更に強さを増して……。
見覚えのある、
強烈な意思と色を孕んだ瞳。
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それは、捕食者の瞳だ。
呑まれるっ……。
『な、にが？』
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「これ。」
背もたれの腕が動いて、
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私の
腰を
引き寄せた─────。
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更に近くなる宏との距離。
ちょっ……宏!?
濃密に香る宏の香水。
近い─────……////
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「嫌じゃ……ねぇの……？」
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ゾクリとするほどの色を含んだ
宏の低音が耳元で響く。
瞳に、
声に、
腕に、
滲ませるオトコの色。
……っ……狩りにきてる……////
今までみたいな隙はなく……
宏が、手加減なしで。
怖いっ……。
作り出す空気は甘く色を持たせて、
それでいて肌が粟立つほどの危機感。
ゾクゾクする感覚と
苦しいくらいに暴れる心臓。
.
.
.
「言えよ……嫌じゃないって……。」
.
.
違う……そんなこと……
……ない。
『…………ぃ……や……だよ。』
何これ!?
何これ!?
……怖い……。
喉の奥で声がひりつく。
「ちぇっ。」
腰に回った腕が、
スッと離れた。
声と共に伏せられた瞳は、
瞬く間にその色を消した。
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canちゃん(プロフ) - ジャンケンさせるなんて贅沢ー( ´艸｀)本当に揺れちゃうわw (2017年12月24日 19時) (
レス) id: c46e367273 (このIDを非表示/違反報告)
とーか(プロフ) - canちゃんさん» いつも、ありがとうございます(*≧∀≦*)狩られちゃいます？(笑)溺れちゃいます？(笑)とりあえず、5は赤い獣からスタートです( 〃▽〃) (2016年7月8日 16時) (レス) id: b9afaafbf4 (このIDを非表示/違反報告)
canちゃん(プロフ) - 赤い獣(〃ω〃)喜んで狩られます(笑)海ほたるー妄想しながらにやける( ´艸｀) (2016年7月7日 18時) (レス) id: 70dbe28d6d (このIDを非表示/違反報告)
とーか(プロフ) - ぴろみんさん» 初めまして、こんにちは。コメントありがとうございます。色気、伝わって良かったですー(*´ω｀*)嬉しいお言葉、ありがとうございました(*≧∀≦*)今後も頑張りますp(^-^)q (2016年7月5日 9時) (レス) id: b9afaafbf4 (このIDを非表示/違反報告)
とーか(プロフ) - canちゃんさん» canちゃんさ〜ん、いつもありがとーです(^-^)v溺れてください(笑)どっぷりと。ピンクの海に溺れた後は、赤い獣が狩りに来ますよ(笑) (2016年7月5日 9時) (レス) id: b9afaafbf4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とーか
| 作成日時：2016年6月22日 21時
