Masquerade 3

case 110 ページ12

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「なになに？どゆこと？(笑)」









「俺も、たぶん宏と大差ないよ(笑)

でも、Aはすぐ出てくる。」









『まぁ、確かに。』









9年も一人の男と付き合ってたんだから。









そっか、私は27になって……

充しか……知らないのか(笑)









「何人？」









『それ聞くの？(笑)』









「や、この流れで

聞かないわけないっしょ？」









『女に過去を聞くのは野暮じゃない？(笑)』









「教えてくれてもいいだろ？」









『えー？』









あれ？


声のトーンが低くなった？









グイッ









え？









引き寄せられた肩。









隣を見た私を捕らえる視線。









ドクンッ









近いー……っ////









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「答えろよ。」









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っ……////









のまれるっ……









「近けぇぞ、宏。Aを離せ。」









柊さんの声に我に返った。









「んふふ♪」









笑いながらパッと離れた腕。









「柊さんビールっ!!」









そこに、もう先程の空気はない。









心臓が暴れる。









耳が……熱い。









一瞬で空気を変える。




持ち前の童顔を活かした

アイドルスマイルの可愛いさを

スッと隠して。




男の色を瞳に溶かして。









宏の、知らない一面。


いきなりの事だったせいか、

有り得ないほど胸が騒いだ。









何なの……////









こんな、の……知らない。









『柊さん、タンカレーのジンライムッ!!』









私……今、ちゃんと普通の顔出来てる……？

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