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その宏光の声に頬が紅潮し身体中が更に熱を帯びる。
いつも宏光に翻弄されながらも、宏光の感じている姿を見るのが好きだった。
どうやって触れればあの童顔が歪むか知っているし、互いにその表情を見せ合うことでより一層身体中が熱くなることも。
「……下から、持ち上げるようにして……」
【う、ん……】
「っ、裏筋を下から辿るよう徐々に力を込めると、宏光の内腿の筋肉が張ってくるから……。」
【ああ、A、きもちいっ……】
「っ、……」
その色の滲んだ声で素直に快感を告げられると、自分も素直に感じてしまう。
それを知っていて敢えて言うのだ、あの男は。
強くて男くさくて、そして誰より狡い男。
声だけで簡単に私の何もかもを煽る男。
そんな宏光に、もっと煽られたいと思ってしまう私は救いようがない。
【っ、……くっ……】
宏光の息遣いと、向こうの粘着質な音が耳元で響いた。
花芯を押し回す己の手は見事に激しくなる。
背筋に、お腹に、快感がぞくぞくと駆け巡って。
じわりと滲んだ額の汗が前髪を濡らし、前髪が張り付いた。
んん、とくぐもった声を漏らしながらびくびく跳ねる身体を反らせ、湿った吐息を吐いた。
次第に、奥の、腰骨の下が、じくじくと疼いていた。
宏光の男の証を挿れられることを期待して、ナカが疼く。
身体が震える。
宏光の熱に慣らされた身体が、ナカの奥が、宏光を求めて蠢く。
【っ、挿れていい……、?】
同じタイミングで私を求めてくれる宏光の声が耳を犯して。
きゅう、とナカが収縮したのを感じた。
胸の先端を弄っていた左手の指を音を立ててしゃぶり、そろ、と奥の締まりにその濡れた指を這わせる。
触れた瞬間、びく、と私の肩が跳ねた。
私はゆっくりと根元まで埋め込んだ自らの中指を、緩やかに抽挿した。
宏光のあの熱源が自分のナカを蹂躙する時の快感を記憶から引っ張り出して。
何度も何度も、数えきれないほどされた。
それは確かに甘い記憶。
けれど今は、それが記憶でしかないことが無性に寂しくなる。
自分の身体に触れるこの手が、宏光の指先じゃないことが例えようもなく。
「ぁ、……ひろっ…、ああっ、…んっ、……」
【…ん?っ……Aっ?】
「ひろっ、ひろみつ……っ、……」
ぼろりと、目尻から雫が零れて落ちた。
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とーか(プロフ) - おい、黄色(笑)……まぁ、いいか(笑)その緩さが愛しいのは私の方だし(笑)ほいほーい、次の逢瀬を楽しみにしてるわー♪♪ヽ(´▽`)/ (2020年6月20日 15時) (レス) id: b5b973b1e3 (このIDを非表示/違反報告)
神奈川の姫 - やほ(o・ω・o)4周年!!おめでとー♪次に会えた時は祝杯をあげよう(笑) (2020年6月20日 12時) (レス) id: 8df120df75 (このIDを非表示/違反報告)
とーか(プロフ) - ゆまさん» ホント決まって良かったですよねー(#^.^#)無事にその日を迎えられますように♪♪しかし…『宇宙』を何の躊躇いも違和感もなく『そら』と読むのはSLAVE特有ですかね……(笑)私はキスブサは昔のが好きです(笑) (2020年5月31日 20時) (レス) id: b5b973b1e3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆま(プロフ) - キャー!お返事ありがとうございます。某バンド振替公演決まり来月?一瞬目を疑いましたがよく見たら来年でした。同じ宇宙の下で是非いつか。そして私は世間の評価は低いかもですが懐かしいキスブサのみっくんにときめいております。 (2020年5月30日 21時) (レス) id: 67e0d7627f (このIDを非表示/違反報告)
とーか(プロフ) - ゆまさん» ゆまさーーん♪そ、そ、そのフレーズはっ!!!(笑)また懐かしいものを引っ張り出してきましたね(笑)ちなみにそれ、私の本棚で裸の時代と一緒に並んでます(笑)ゆまさんとお会い出来るとしたら、どちらの現場ですかね(笑)いつかどちらかで、楽しみにしておりますー♪(#^.^#) (2020年5月30日 10時) (レス) id: b5b973b1e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とーか | 作成日時:2020年5月21日 10時