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「やめ、て……」
掠れて震える私の声は、もう隠しきれないほどに色欲が滲んで。
【触っていい?】
熱を宿した囁きは、もう既に同意を求めているものではなくて。
全ては、私の身体に灯った熱を燃え上がらせる為の。
甘い誘い。
【A、上、脱いで。】
「ちょ、待っ…【待たねぇよ。】
「ひろみつっ、……」
【今から、その手は俺の手だから。】
まるで暗示のようなその言葉は、簡単に私の身体を支配する。
もう、何も考えられない、
一瞬で引き上げられた熱は、とろけるほどに甘く。
本当は、私だって。
私だって。
テレビを消して立ち上がり、いつもなら有り得ないほど乱暴にベッドに沈んだ。
あの冬の夜から時を経て、何度か宏光も寝たことのある私のベッド。
玉ちゃんがCMをしている柔軟剤は、宏光のベッドと同じ匂いだ。
そんなはずもないのに、薄く淡く宏光の香りがしそうな気がする。
【上着、脱いで。】
目を閉じて、その声だけに集中すれば本当に目の前に宏光がいると錯覚し始める。
指示されたわけでもないのに、私は携帯をスピーカーに切り替えた。
傍にいなくても、私の身体を支配する宏光。
それは、甘い呪縛。
【下着も外して。】
機械越しの声に導かれるみたいに、私は自分のベッドで上半身裸になる。
【触るよ?……まず腹な。力入れないで、触れるか触れないかの力加減で。腰からお腹にかけて、ゆっくり撫でて。】
「っ、ん……」
【やさしく、な……】
触れているのは確かに自分の手のはずなのに、まるで本当に宏光がそこにいて、触れているかのようで。
息が上がって、集まる熱の止め方がわからない。
緩く、やわやわと擽るように、いつも宏光がしてくれるみたいに。
【……A……】
過去に何度も覚えのあるベッドの中と、寸分違わぬ湿度と糖度で私を呼ぶ宏光の声。
その声の熱と甘さに、理性がドロドロに溶かされて剥がれ落ちていくのを、何処か他人事のように感じた。
【そのまま、ゆっくり上にいって…揉むよ?】
両手で胸の膨らみを包み込むようにしながら、揉みしだけば自然と吐息の中に声が漏れ始めて。
剥き出しにされる本能が大好きな宏光の声を求めてしまう。
【爪先で先端擽って……】
「んっ、…ぁっ、……」
【そう、上手……】
「あっ、……んぁっ、……」
【指先で摘まんで、擦り合わせて。】
「ああっ、ん、あっ、…」
【引っ張って、少し痛くして。】
「っ、んっ、…ああっ、……」
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とーか(プロフ) - おい、黄色(笑)……まぁ、いいか(笑)その緩さが愛しいのは私の方だし(笑)ほいほーい、次の逢瀬を楽しみにしてるわー♪♪ヽ(´▽`)/ (2020年6月20日 15時) (レス) id: b5b973b1e3 (このIDを非表示/違反報告)
神奈川の姫 - やほ(o・ω・o)4周年!!おめでとー♪次に会えた時は祝杯をあげよう(笑) (2020年6月20日 12時) (レス) id: 8df120df75 (このIDを非表示/違反報告)
とーか(プロフ) - ゆまさん» ホント決まって良かったですよねー(#^.^#)無事にその日を迎えられますように♪♪しかし…『宇宙』を何の躊躇いも違和感もなく『そら』と読むのはSLAVE特有ですかね……(笑)私はキスブサは昔のが好きです(笑) (2020年5月31日 20時) (レス) id: b5b973b1e3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆま(プロフ) - キャー!お返事ありがとうございます。某バンド振替公演決まり来月?一瞬目を疑いましたがよく見たら来年でした。同じ宇宙の下で是非いつか。そして私は世間の評価は低いかもですが懐かしいキスブサのみっくんにときめいております。 (2020年5月30日 21時) (レス) id: 67e0d7627f (このIDを非表示/違反報告)
とーか(プロフ) - ゆまさん» ゆまさーーん♪そ、そ、そのフレーズはっ!!!(笑)また懐かしいものを引っ張り出してきましたね(笑)ちなみにそれ、私の本棚で裸の時代と一緒に並んでます(笑)ゆまさんとお会い出来るとしたら、どちらの現場ですかね(笑)いつかどちらかで、楽しみにしておりますー♪(#^.^#) (2020年5月30日 10時) (レス) id: b5b973b1e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とーか | 作成日時:2020年5月21日 10時