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愛おしいと思えば思うほど、もっと触れ合いたくて仕方がなくなる。
不意に私の腰に添えられていた宏光の手が動いて。
「っ、きゃっ、……ひ、宏光っ!?」
「暴れんな、掴まってろ。」
背中に回った手。
逆の手で、身体を屈めて膝裏を捕らえて宏光は私を抱き上げた。
突然の浮遊感に私は驚いて宏光の首に腕を回す。
そのまま、宏光はベッドに私を沈めた。
ゆっくりと、まるで壊れ物のように静かに下ろされて。
視界が、天井と宏光だけになる。
「これくらい、歩けるのに……」
「やってみたかったんだよ、プライベートでお姫様抱っこ。」
「昭和……。」
「うるせ。」
クスクスと笑っていると、その笑った唇を塞がれて。
繰り返される触れるだけの口付け。
触れては離れて、また触れて。
ひどく甘い。
キスも、空気も。
いたずら心から、そのキスを少しだけ避けてみる。
そんな私に宏光もクスリと笑って、私の唇を追いかけてくきた。
「キス、させろ。」
「やだ。」
言葉のやり取りにも大した意味はなくて。
ただ甘い空気だけが、空間を支配する。
それは、今まででは考えられないほど甘ったるい。
いつも私と宏光の情事は、ひりひりとした緊張感を伴っていた。
今夜、その空気は甘く柔らかで。
「こら、逃げんな。」
「やだ。」
しびれを切らした宏光が私の頬を捕まえて、またキスの雨が降る。
ちゅ、ちゅ、と繰り返されていたキスが、徐々に下がって。
唇を先導するように、その指先もゆっくりと下がっていく。
頬から顎に、そして首筋へと滑り下りていくそのキスは、ただ甘く。
そろりと確かめるように脇腹に沿う指先。
身体を寄せあったまま、それはスウェットの中に侵入してくる。
宏光は首筋にキスを繰り返しながら、私の素肌に触れた。
「……俺と、同じ匂いがする……」
「……っ、ん……」
「嬉しいのな、こういうの……初めて知ったわ。」
視線を合わせることなくそう言った宏光の手はやらしい手つきをしてる。
熱い手が、身体を這う。
ぞくぞくするのは、どうしたってその先を期待するから。
「……宏光っ、…んっ、……」
「……」
それでも逃げるように僅かに私が身を捩れば、宏光は逆に私に身体を寄せてきた。
私の首元に顔を寄せて、確かめるようにそこで吐息を漏らしたのがわかる。
それがわかるほど、今……こんなにも近くに。
「……A、俺のもさ……触ってよ……」
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とーか(プロフ) - にかみつばさん» 言葉にしてくださることが、また更に嬉しいです♪私は、みっくんにも少し狡くて不器用なところがあるだろうなって実は思ってまして…Masqueradeの宏があまりにも格好よすぎたので、違う彼を描いてみたかったのも本音です(笑)コメントありがとうございました♪ (2020年5月28日 12時) (
レス) id: b5b973b1e3 (このIDを非表示/違反報告)
とーか(プロフ) - にかみつばさん» にかみつばさーん♪一つ一つに丁寧にコメントくださってありがとうございますー♪そういう率直な感想とても嬉しいです(*´∀`)♪もちろん、好みだと言ってくださるコメントも嬉しいのですが、自分の中の彼は自分が感じるものなので色んな彼がいて当たり前で、それを (2020年5月28日 12時) (レス) id: b5b973b1e3 (このIDを非表示/違反報告)
にかみつば(プロフ) - 1人の人を一途に愛する、優しい優しい北山くんで、読んで良かったなと思いました。シリーズで続きを書いて下さりありがとうございました。またとーかさんの作品を読めることを楽しみにしています。長々と失礼いたしました。 (2020年5月28日 2時) (レス) id: 74d56dba5b (このIDを非表示/違反報告)
にかみつば(プロフ) - 兄組話、Masqueradeの北山さんが好きでこちらも読ませて頂きました。正直私の想像する北山さんと違いすぎてイメージや感情移入しずらく途中で断念してしまってました。でもとーかさんの作品だしどうしても気になりラストまで読ませて貰いました。 (2020年5月28日 2時) (レス) id: 74d56dba5b (このIDを非表示/違反報告)
とーか(プロフ) - ふみさん» お姉……。ああ、もう他の人とは違う目線でニヤニヤしてるのが目に浮かぶわぁ……┐(´д｀)┌やめれ。生暖かい目で見んなーっ!!!(笑) (2019年9月9日 20時) (レス) id: b5b973b1e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とーか
| 作成日時：2019年8月24日 12時
