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before the melody 2-157 ページ29

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ミツを宮田さんの車へと運んだ。









宮田さんの車は、

やっぱり何だかよくわからない

アニメのキャラクターがいっぱいで。









渉さんも苦笑いで車の中を見てた。









でも───────。









そこにも、それはあった。









……ここにも……。









ルームミラーに吊り下げられていた……









紫色の、それ。









満月みたいなポーチ……。









これは、何なんだろう……?









そう思って、おもむろにそれに触れた。









手に伝わる中身の感触は、四角く硬い。









「A?」









「どうしたの?Aちゃん?」









『いえ、これ……よく見るな……と、思って。』









私の言葉に渉さんは、

少しだけ切なげに顔を歪めて瞳を伏せた。









「ああ、他にも見たことあるんだ?」









宮田さんは何でもない顔をして答える。









後部座席で眠るミツの腰元に

今日も下がっている……赤い────半月。









『はい。最初は、偶然かな?とも

思ったんですけど……違いますよね?』









透さんが白と黒、

二階堂さんの緑、

千賀さんの青、

宮田さんの紫……



そして、ミツの赤。



色違いで、そして透さんの白と

ミツの赤だけが……半月。









「うん、違うね。」









『何なんですか?これ。』









「んー……俺にとっては……

青春の思い出……かな?」









出会ってから初めて、

宮田さんの瞳に違う色が現れた。









『これ、月乃さんに関係ありますか?』









「っ!?」









「……Aちゃん、その名前を何処で……?」









『ミツから……です。』









「そっか……話せたんだ……。」









『すぐに、ああなってしまいましたけど……』









「それでも、大きな進歩だよ。

キタミツが月乃んの話をしたの、

たぶんAちゃんが初めてじゃないかな。」









朗らかに笑う宮田さんと、

静かに瞳を伏せた渉さん。









ひどく、対称的だった。

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紗羅(プロフ) - お久しぶりです。 以前メッセージを送らせて頂いたものです。とーかさんの作品が読みたくなり読ませて頂きました。初めて前作を読んだ時から言葉運びやお話の展開がすごく好きで心打たれたのを覚えています。忙しいかと思いますが更新待ってます頑張ってください (2018年9月11日 5時) (レス) id: b997b450ae (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - はじめまして。前作から一気に読ませて頂きました、、!とーかさんの文章はすごく綺麗で読んでいてすごく面白いです。続きがとても楽しみです!更新楽しみにしてます!頑張ってください!! (2018年8月10日 0時) (レス) id: 4a7e4f83bf (このIDを非表示/違反報告)
まい - とーかさんのファンになりました!とーかさんの書く小説文章がキレイで、読んでいて幸せな気持ちになったりキュンとしたり。。。続きがとても楽しみです♪更新楽しみにしています☆ (2018年5月31日 18時) (レス) id: 150ba412d9 (このIDを非表示/違反報告)
はじめ - 一章から一気に読みました…!前作も1日で読みきりました。とーかさんの文章は胸が抉られ苦しく締められますが、なによりもとても綺麗です。涙が止まらないほど悲しかなりますが、その中にある温かさを感じ、じーーーんとします。更新頑張ってください!!! (2018年5月26日 23時) (レス) id: e3f41243e4 (このIDを非表示/違反報告)
りなみつ(プロフ) - 一章から一気に読んでしまうほどおもしろかったです!太輔と別れるシーンではぼろぼろと涙が止まりませんでした。トーカさんのお話これからも楽しみに待ってます! (2018年4月17日 10時) (レス) id: c8036a53c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とーか | 作成日時:2017年10月17日 17時

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