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before the melody 2-139 ページ11

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小さな病院……というよりは、

小洒落たイタリアンレストランのような

佇まいの白い煉瓦作りの小さな建物は、

大通りから少し外れた住宅街の中で、

しっかりと駐車場を完備してそこにあった。









看板も掲げられていないそこは、

パッと見の印象として病院には見えない。









唯一、病院らしさを残す、

車を横付け出来る大きな正面玄関前に

一人の男性が立っているのが見える。









白衣ではなく、

白いパーカーを着たその人は、

二階堂さんの車が停まると

柔らかな笑みを浮かべて私達を出迎えた。









「久しぶり、ニカ。キタミツは?」









「後ろ。」









宮田さんは、

そのまま後部座席のドアを開けて、

ミツを確認した。









脈を取ったり、

瞳孔を確認したりして、

ホッと息を吐く。









「うん、呼吸も落ち着いてるし、

たぶん大丈夫。」









そうして、ミツをおんぶするように

二階堂さんの車から降ろした。









ミツが想像以上に重かったのか、

宮田さんが少しフラついて。









「宮田、お前車椅子か

あのドラマとかで見るキャスター付きの

ベッドみたいなのとか

持ってきて待機してろよ。」









二階堂さんが、

笑いながら不平を漏らす。









その言葉を受けても宮田さんは

ニコニコと笑顔を崩すことなく。









「良いんだよ。だって、キタミツは……









病気じゃないんだから。」

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紗羅(プロフ) - お久しぶりです。 以前メッセージを送らせて頂いたものです。とーかさんの作品が読みたくなり読ませて頂きました。初めて前作を読んだ時から言葉運びやお話の展開がすごく好きで心打たれたのを覚えています。忙しいかと思いますが更新待ってます頑張ってください (2018年9月11日 5時) (レス) id: b997b450ae (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - はじめまして。前作から一気に読ませて頂きました、、!とーかさんの文章はすごく綺麗で読んでいてすごく面白いです。続きがとても楽しみです!更新楽しみにしてます!頑張ってください!! (2018年8月10日 0時) (レス) id: 4a7e4f83bf (このIDを非表示/違反報告)
まい - とーかさんのファンになりました!とーかさんの書く小説文章がキレイで、読んでいて幸せな気持ちになったりキュンとしたり。。。続きがとても楽しみです♪更新楽しみにしています☆ (2018年5月31日 18時) (レス) id: 150ba412d9 (このIDを非表示/違反報告)
はじめ - 一章から一気に読みました…!前作も1日で読みきりました。とーかさんの文章は胸が抉られ苦しく締められますが、なによりもとても綺麗です。涙が止まらないほど悲しかなりますが、その中にある温かさを感じ、じーーーんとします。更新頑張ってください!!! (2018年5月26日 23時) (レス) id: e3f41243e4 (このIDを非表示/違反報告)
りなみつ(プロフ) - 一章から一気に読んでしまうほどおもしろかったです!太輔と別れるシーンではぼろぼろと涙が止まりませんでした。トーカさんのお話これからも楽しみに待ってます! (2018年4月17日 10時) (レス) id: c8036a53c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とーか | 作成日時:2017年10月17日 17時

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