Eclipse 3

before the melody 3-7 ページ31

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ー3年前・冬ー


「ちょっと出かけよっか？」









街中が赤とゴールドと

イルミネーションに染まる季節。









間近に日本武道館での

クリスマスライブを控えて

私達は練習に明け暮れていた。









そんな中で、練習終わりに太輔が言った。









固定ファンも付いて、ある程度の生活が

出来るようになった太輔の車は

高級車になった。









車内は、太輔の甘い香りが充満してて

まるで太輔に抱かれている時を

連想させるってのは、私だけの秘密(笑)









「綺麗だな。」









窓の外を流れるイルミネーションを見ながら

太輔が笑う。









……太輔の方が綺麗……////









私は、イルミネーションに光る

太輔の横顔を見ながらそんなことを思った。









穏やかに笑う太輔は

どんどん研ぎ澄まされて。









もちろん

昔から誰よりも格好いいKINGだったけど

より洗練されて大人の色気を纏い始めた。









そんな太輔に、私はまだ……

ドキ ドキする……けど……。









「A？どうかした？」









『いや……太輔の方が綺麗だなって……』









「何それ(笑)

それ、普通は男のセリフじゃない？」









『え？』









タイミングよく赤信号で停車した太輔の手が

ゆっくりと私の頬に触れて。









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「イルミネーションより

Aの方が綺麗……だよ……？」









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っ……////









瞳が、香りを纏って甘く染まる。









いや、ベタすぎて

普通の男がやったらサムくてカユくて

気持ち悪いのにっ……









太輔がやると、違和感ないどころか……









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ある意味、凶器だ……////

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