before the melody 5-10 ページ2
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『え?』
行き詰まって、一度休憩しようと
トイレに行って戻ってくると……
私が座っていたボックス席に
私の席と向かい合うように
誰かが座っていた。
その彼が見ているのは……譜面だった。
ヤバいっ!!
あれは、まだ外に出してない曲だ。
『あ、あのっ!!』
「シッ!!」
そう言って彼は人差し指を立てて
口の前へと持っていった。
あまりの真剣さに私は何も言えず
彼の正面に座った。
彼は、射るような真剣な眼差しで
その譜面を見据える。
大きなアーモンドみたいな瞳が
あちこちへと視線を飛ばし
左手がギターの弦を押さえるみたいに動く。
「書くもの。」
突然彼が私を見て
おもむろに手を差し出して。
『あ、はい。』
私は何故かその声に従ってしまい
彼にボールペンと付箋を渡した。
それを受け取りながら
彼は何度も瞬きをして私を凝視した。
?
『あの……?』
その声にビクッと彼の肩が震えて。
でも、そのまま視線を譜面へと戻した。
そして彼は譜面に書き込みをしていった。
柔らかそうな髪が、彼が動く度に揺れて。
「ここは
ギターソロじゃない方がいいよ。」
『え?』
「アンタのバンド、4ピース?5ピース?」
『5ピースです。』
「じゃ、一番上手いのがリードギターか。」
『あ、はい。』
「だったら、
ここはベースとドラムに走らせて
リズム隊にスポット当てた方が
面白いんじゃね?」
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とーか(プロフ) - lapisさん» 後で片付けるのが面倒なので、やっぱりやめておきましょう(笑)さてさて、lapisさん知ってるじゃないですか(笑)私、彼の憂い顔が大好きなんですよね(笑)逆境なんて、大したことないはずです、彼は(笑) (2017年4月17日 13時) (レス) id: b9afaafbf4 (このIDを非表示/違反報告)
lapis(プロフ) - とーかさん» 人様に迷惑かけない自室なら…まぁ…ありじゃないですか(笑)?…レッドが入る為には仕方ないのはわかるんですけどね…でも、これ…後から加入するレッド…かなりしんどいですよねぇ…とーかさん、愛ゆえにレッドに逆境を与えているのですか(苦)? (2017年4月13日 19時) (レス) id: d69b317122 (このIDを非表示/違反報告)
とーか(プロフ) - canちゃんさん» こらこら(笑)ヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!ってお化けじゃないんだから(笑)ついにお待ちかねのレッド登場ですよ(笑) (2017年4月13日 19時) (レス) id: b9afaafbf4 (このIDを非表示/違反報告)
とーか(プロフ) - lapisさん» いやー……大人として、物に当たるのはダメですよ(笑)ですねー…脱退とか加入とか、もう苦しくなっちゃうんですけどね。。。でも、これもレッドのため(笑)心、鬼にして頑張りますp(^-^)q (2017年4月13日 19時) (レス) id: b9afaafbf4 (このIDを非表示/違反報告)
とーか(プロフ) - しらすさん» しらすさん、いつもありがとうございまーす(*≧∀≦*)ついに来ましたレッドのターン(笑)もう、本当にお待たせしましたーm(__)mついに物語が動き始めます(*`・ω・)ゞ (2017年4月13日 19時) (レス) id: b9afaafbf4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とーか | 作成日時:2017年2月13日 19時