before the melody 5-9 ページ1
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私は、スタジオ近くの古びたカフェ…
喫茶店といった方がしっくりくるような
コーヒー専門店にいた。
重たく湿気を含んだ雲は
店に着いたと同時に泣き出して。
真夏の雷鳴とは違い
この季節特有のシトシトと
静かに降りしきる雨は
物悲しさを纏って。
古めかしい嵌め殺しの窓が
柔らかい雨に濡れていた。
サイフォンの音がして
コーヒーの独特の香りが充満するここは
太輔も知らない
私のお気に入りの場所だった。
お店の一番奥のボックス席。
艶やかな木目のテーブルに
デビュー曲も含めて数曲の譜面を広げて。
ポータブル音楽プレーヤーで
音を拾いながら目を閉じる。
作詞の仕方なんて知らない。
でも、太輔の作った曲を
繰り返し聞きながら頭に浮かぶ言の葉たちを
メモしていった。
降りしきる雨の音も
サイフォンの音も聞こえない。
コーヒーの香りと太輔の音だけが響いて……。
ただ、その音だけに全てを委ねていた……。
フワッとコーヒーの香りが強くなって
目を開けると白いシャツに
ベストを着込んだ30代くらいの女性が
柔らかい笑みを浮かべながら
私の前に置かれた白磁のカップに
コーヒーを継ぎ足してくれた。
『あのっ……』
「ごゆっくり。」
そう笑う女性は、とても綺麗だった。
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とーか(プロフ) - lapisさん» 後で片付けるのが面倒なので、やっぱりやめておきましょう(笑)さてさて、lapisさん知ってるじゃないですか(笑)私、彼の憂い顔が大好きなんですよね(笑)逆境なんて、大したことないはずです、彼は(笑) (2017年4月17日 13時) (レス) id: b9afaafbf4 (このIDを非表示/違反報告)
lapis(プロフ) - とーかさん» 人様に迷惑かけない自室なら…まぁ…ありじゃないですか(笑)?…レッドが入る為には仕方ないのはわかるんですけどね…でも、これ…後から加入するレッド…かなりしんどいですよねぇ…とーかさん、愛ゆえにレッドに逆境を与えているのですか(苦)? (2017年4月13日 19時) (レス) id: d69b317122 (このIDを非表示/違反報告)
とーか(プロフ) - canちゃんさん» こらこら(笑)ヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!ってお化けじゃないんだから(笑)ついにお待ちかねのレッド登場ですよ(笑) (2017年4月13日 19時) (レス) id: b9afaafbf4 (このIDを非表示/違反報告)
とーか(プロフ) - lapisさん» いやー……大人として、物に当たるのはダメですよ(笑)ですねー…脱退とか加入とか、もう苦しくなっちゃうんですけどね。。。でも、これもレッドのため(笑)心、鬼にして頑張りますp(^-^)q (2017年4月13日 19時) (レス) id: b9afaafbf4 (このIDを非表示/違反報告)
とーか(プロフ) - しらすさん» しらすさん、いつもありがとうございまーす(*≧∀≦*)ついに来ましたレッドのターン(笑)もう、本当にお待たせしましたーm(__)mついに物語が動き始めます(*`・ω・)ゞ (2017年4月13日 19時) (レス) id: b9afaafbf4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とーか | 作成日時:2017年2月13日 19時