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「スザク、Σ……」
見た目は何も変わっていないけれど、スザクは漸く完成されたものとなった。良かった、本当に良かった。

「急ぎましょう! 今度こそキラードロイドを倒すんです!」
ヒロが力強く言い、再び外へ向かう。その途中ジンから連絡が入る。
『バンくん、キラードロイドが再び動き出した! 天文台の扉から中に入るつもりだ!』
入られたら天文台が中から壊滅させられる。させてはいけない。
「僕に任せてください! ペルセウス、必殺ファンクション!」
ペルセウスとCCMをいち早く繋げたヒロが飛び出す。振りかざされた両の刃に集まったエネルギー。コスモスラッシュはそのまま扉をこじ開け、そこまで来ていたキラードロイドを押し返した。

扉から外へ出てキラードロイドの姿をもう一度確認する。押し返されはしたが、ダメージは大きくなさそうだ。キラードロイドは俺たちを認識し、胸部のコアから光を放つ。光が収まるとシールドの中へと取り込まれていた。時計台でも見たやつだ。
「今度は負けない、行くぞ!」
操作してすぐに分かる。反応速度、駆動部の調整。全てにおいて良くなっている。今まで以上に自分の思うように動いてくれる。しかしそれを持ってしても、キラードロイドの装甲は破れない。

「行きます! ペルセウス、ストライクモード!」
ペルセウスの身体が青い光に包まれる。
特殊モードへと移行する際に動きを止めたペルセウスを狙い、キラードロイドが弾丸を放った。それをヒロの持ち前の反射神経で回避し、大きく距離を取る。そこからとてつもない速度で移動し、キラードロイドへ連続攻撃を加えていく。それは文字通り目にも留まらぬ速さだ。ヒロと最高の組み合わせの特殊モード。攻撃力そのものは上がっていない。けれど攻撃の回数が段違いに跳ね上がるおかげで、並みの相手であればまさしく瞬殺だ。
しかしキラードロイドは、並みの相手ではないのが問題だった。大きなダメージを与えることはできず、ストライクモードは終了してしまった。
「バン、ヒロ、ラン。ドッキングモードを使うんだ。シミュレーションは済んでいる、お前たちなら出来る。A、ドッキングモードが終わるまで時間を稼いでくれ」
「分かった」

俺たちも新しい力を見せてやろう、スザクΣ。試作段階なんかじゃない。機体として完成した力、全部あいつにぶつけてやるんだ。
「スザクΣ、フェニックスモード発動!」

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設定タグ:ダンボール戦機W , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:とうか | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toukahttp/  
作成日時:2018年5月5日 16時

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