記憶とか何とかいわれても。

父は乙女より乙女 ページ8

「で、今日はどうだったんだ？」
父が聞いてきた。
『え？』


「かっこいい子とか居た〜？」
「ぶっふぉしゅぉ！」

からかうように聞く母と驚く父。

「きったねぇ！」

お父さんがなんか吹き出した。



「･･････で、居たのか？居ないのか？」

兄は立派な成人済み。

「彼氏できたら連れてきてよ〜？」

にやにやしながら私を見るのは小学6年生の妹。




ホントなんなんだ。めんどくさい兄妹だな。
それに妹だって女だし、惚れやすい奴だ。

『そういうアンタだってかっこいい子居たんじゃないの？』
「なっ、居ないし！全然全く居なかったし！」

「お前ちょっとそれ失礼だぞ」

兄が欠かさずツッコむ。
常識人な兄、さすがです。




『まぁ、確かにかっこいい人はいた･･････のかな？』


今日あった人達は顔が整っていたし、変なこと言ってこなければ絶対に
かっこいい。


「何々！？やっぱり誰か居たの？！」
「そりゃ誰かはいるでしょ〜」
「そうなりゃ、ちゃんとそいつこの目で見とかないとな」


渡し抜きでなんでそんな話進んでるの？


『違うわ！かっこいいのかな？って考えただけ！』




「俺はそんなの認めないからな！」

父が叫んだ。


ハンカチ持って嘘泣きしている。
ハンカチって･･････乙女か。



あと大丈夫、かっこいい人いても話毎回かみ合わないはずだから。
付き合うとかたぶんないから。




･･････自分で言ってて悲しくなってきた。

今日は雨なんだってよ→←此奴が救世主(仮)

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