私、笑い合える日々を取り戻すから２

81話 ページ36

「は、はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・」



緊張の糸が一気にとけた
嵐が去った気分



怖かった
また暴力振るわれそうで・・・！


は、そういえば・・・！



「兄上！頬は⁉」


伊作「大丈夫だよ・・・Aに比べたら･･･、」



一段と悲しそうな顔をした兄上




「ごめん･･････私が兄上を連れて行こうとしたから･･･！」

伊作「違う！僕がついてきたくて来たくてついてきたのも同然だよ⁉
だからAは何も悪くないよ･･･




それに・・・・・・・・・






家族でしょ？僕たち」




そう言って微笑んだ
その顔は昔、私がこけた時に優しく手当てしてくれた時の顔。
どんな時も支えてくれた優しい顔。




大好きな笑顔






安心してか、しすぎてか、意識がふわっと消えていった




−−−−−




起きたところは医務室



居たのは乱太郎と伏木蔵。




伏木蔵「あ、起きられたよ！乱太郎〜」

乱太郎「A先輩！気分は大丈夫ですか⁉」



「ん？・・・あれ、なんでここにいるの？私は」



そう聞くと乱太郎と伏木蔵は二人顔を見合わせてにやぁと笑った



伏木蔵「じ・つ・は〜忍術学園までは伊作先輩がおぶってきて〜」


乱太郎「その後は焦った久々知先輩がお姫様だっこでここまで
運んで来てくれたんですよ！」

伏木蔵「スリルとサスペンス〜」



･･････ねぇ、どこが？



というか運んだ運ばれたって私は荷物か！




−−−−−



あれから何故かときさんの噂は聞いていない
なんとなくだけど少し心が軽くなった

そして街でまた会ったとしても大丈夫な気がする



仲間がいるし･･････
ちゃんと私には帰るところがちゃんとある

今は･･･あれだけど



よし、これから天女のことだけを考えていこう！
もうときさん達に怯えている暇はないからね



怖いけど。

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