私、再び戻ってまいりました！４

154話 ページ24

学園にいる人たちはみんな様子は変わりなかった。
問題はこれからだ。


まず誰に話しかけよう。下級生？



「･･････ん？･･････いた。


孫兵―――！数馬―――！！！」


孫兵「あ、A先輩だ。しかも普通の」

おい待て普通ってなんだ。

数馬「やっと･･････！」



でも･･･良かった･･････！覚えててくれたんだね･･･！



心底心から安心していると二人が高速で私の目の前にまで
迫って来た。どした？


数馬「聞いてください！たたた、大変なんです！！」

孫兵「せ、先輩たちが･･････！！」


「「記憶喪失なんです！！」」



･･････やっぱり、か･･･。
なんだこの胸にあいた気持ちは。


孫兵「下級生たちは僕らが確認したところ全員いつも通りで･･･。
しんべヱなんて先輩が記憶喪失してしまったことに
ショックでラーメン９杯目です」


「よし、健康に良くないから数馬止めてきなさい？
保健委員」

数馬「はい･･･！」



下級生は今回も無事なのか･･････それだけは唯一の救いかも。
ていうかまた上級生･･････

あれ、待てよ？



「なんであそこに三木エ門がいるうえに私のところに走ってきてるの？」


孫兵「あ、４年生もいつも通りです。忘れてました」

「忘れてやんなよ･･････」



三木エ門「せせせせせ、先輩！！天女が･･････！」

「うん、話は聞いているさ。
また天女が来たんだってね。話を詳しく聞かせてもらいたいのだけど･･･


その前に教えて？
５、６年生は本当に皆記憶がないのか？」


三木エ門「･･････はい」


「･･････そっか･･････」



大丈夫、記憶なんてこの私にかかればきっと元通りだ。
だって強い絆でつながっていて･･････！

繋がっていて･･････いるんだから･･････。



兵助も兄上も皆も･････････。






なのに･･････どうしてこんなに悲しいんだろうな。

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